Pentax Super A

一眼レフの完成形か?
 つい先日、Pentax LXの生産終了の報を聞き、寂しく思うと同時に、この先の銀塩一眼レフが辿るであろう道程について考えたみた。
 プロが現場で使う一眼レフは(主に報道とコマーシャルの分野において)、デジタル化が完全に進行していて、これはもう後工程(現在の印刷工程は90%以上がデジタル化されている)や撮影後いかようにでも画像処理ができるメリットを考慮した選択であるので当然であるとしても、我々アマチュアが使う、一眼レフはまだ当分の間、銀塩カメラが主流になっていくのではないかと思う。
 その訳は・・・
 ・デジタル一眼レフは、本体がまだまだ高価なことと同時にレンズまで新システムを搭載(距離情報を伝達してくれるDレンズ等)したレンズでないとうまく作動しないため、全てが一からの構築となり相当の負担になるので、アマチュアがおいそれと手を出すわけには いかない。
 ・アマチュアの場合、最終的に印刷することを目的として撮影しているわけではないので、画像をデータ化する意味もメリットもない。デジタルカメラの場合、撮影結果 はデータとしてのみ有るだけで、フィルムのように質量を伴ったものが何も存在しないので、何と なく実存感がない。
 ・ここ数年来、銀塩フィルムの性能が飛躍的に向上(ネガ、リバーサルの両方共)しており、かつ安価になっているので、これを捨ててデジタルに移行するのは勿体ない。等・・・

 現在店頭に置かれている最新といわれる銀塩一眼レフを見てみると、ハイエンドはともかくローエンドの機種でさえ、私には、オーバースペックであるように見える。
 これはそれぞれのメーカーがライバルとの差別 化に走ってエスカレートした結果で、アマチュアレベルでは、使われもしない機能をゴテゴテ盛り込まれ、あげくにその代価をユーザーが払わされることに理不尽さを感じてしまう。そこで冒頭のテーマだが、やはりこの先もこの無意味なオーバースペックレースは営々として続いていくと思う。
 それでは我らアマチュアにとってジャストスペックな一眼レフとは、どんなものだろうか。
 言い替えれば一眼レフとして"完成"された形のものというこもできる。
 それがペンタックスで言うなら、この「Super A」あたりではないかと思う。
 プロのように連日使うわけではないので「LX」ほどの耐久性は必要ないであろう。露出モードはマニュアルは勿論、P/S/Aと全て使えるし、TTLオートストロボまで同調してくれる。
 また、シャッターも最長で15秒から最速1/2000秒までオートは勿論、マニュアルでも使うことが出来る。
 私の撮影スタイルからすると、これでもまだオーバースペックなのだが、まあアマチュアが使いこなすカメラとしては、この辺がベストなのではないだろうか。
 AFに関しては論外で、露出のAEぐらいは妥協できるとしても、趣味の範囲でやっている以上、最低限撮りたいもののピントぐらいご自分で合わせなさいと言いたい。
 実際、EOS 55を使うこともあるが、出来上がった絵は、カメラが勝手に撮ってくれた写真という気がして全く面 白みが無く、仕事で使う以外は出番は全くない。
 本当は仕事でも常用している、SRT101やRICOH XR-7または、このSuper Aを用いたいのだが、顧客と同行する場合、30年以上昔のMFカメラをひっぱり出したりすると非常に不安な顔をされるので持ち出さないことにしている。
 一眼レフの完成形ということでは、人によっては、TTL測光が搭載されたあたりのカメラや、はたまた開放測光が可能になった頃、と諸説言われ続けている問題でもあるが、カメラの電子化と言うところまで選択の範囲を視野に入れて考えれば、このカメラあたりが進化の頂点にあるカメラと思われるが、皆さんはどうお考えになるでしょうか。



 レリーズボタンの外周ダイヤルは、モード選択用、シャッター速度はその左側に2個の小さなボタンを押して設定するが、これは使い勝手が悪くほめられた設計ではない。
 この写真では、コシナの「55mm/f1.2 MC」を装着しているが、このレンズを付けてファインダーを覗くと、さすがf1.2、飛び切り明るい景色が飛び込んでくる。
 従ってピント合わせも非常に楽で、常用標準レンズとしたいのだが、大口径のせいかズッシリと重たいのが難。銀座の「ウツキカメラ」で新品を購入したが、1万円ちょっとだった。
 大口径の割には、ボケが少しザラ付くがそれ以外はちゃんと写るレンズで、価格を考慮すると大いに得した気分にさせてくれるいいレンズだ。

Pentax Super Aの主な仕様

発売年度・価格 1983年 68,000円(ボディのみ)
レンズマウント ペンタックスKAマウント
シャッター

電子制御式縦走りメタルフォーカルプレーン 15ー1/2000秒(オート、マニュアル共)、Xシンクロ1/125秒

露出モード P, AV, TV, M, TTLオートストロボ, 外光オートストロボ
測光方式 TTL中央重点全面測光
電源 LR44またはSR44を2個使用
大きさ・重さ 幅131・高さ86.5・奥行き47.5mm 490g (ボディのみ)
主な特徴 ペンタックス初のマルチモード一眼レフ

 

Pentax Super Aを使ってみました。

COSINA 55mm f1.2 MC もろ逆光のカットです。発色も押さえ気味で好きです。花のがくのアンダー部もそこそこ出してくれています。
マルチコートの威力はこんな強い逆光でもちゃんと絵にしてくれます。

RIKENON 200mm f4 これも逆光で撮ってしまいました。どうも花と対峙すると私は光の裏側に回り込むクセがあるようです。
このリケノンはコントラストもほどほどで、階調が豊かなのでこのような被写体にはとてもマッチします。
  

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