電気仕掛けのクォーツ時計に触ってみる

このところ大昔のゼンマイ手動巻式の生き返らせに何本か成功したので
今度は、どこのハードオフのジャンク箱にどっちゃりと転がっている
電気式のクォーツ時計を開けてみたくなりました。
いくつかのクォーツ時計の電池交換を経験していくうちに分かってきたのですが
電気式って、ゼンマイ時計のようなギアやバネはまったく無くて
ほとんどのパーツが電気基盤ユニットの階層接触で出来ています。
ということは、電気時計が死んでしまう原因って
ほとんが経年による摩耗とかではなく、湿気の浸入とかでの
基盤接触面のサビによる通電不良じゃないかと思ったのです。
ということで、今回はその線にそって推測をしながら甦生に挑戦してみます。



↑ 教材に選んだのは、誕生から30年ほど経過したスイス製の「オレオール」。
さすがに30年の使用に耐えてボディも風防もキズだらけ。
コーナーなどはクロームも剥がれて下地の真鍮が出てきちゃってますね。
ベルトはとっくに腐ってしまったんでしょうか、本体だけのジャンクもの。
もちろん、新品の電池に入れ替えても秒針はピクリとも動かない。
死んでます!



↑ 裏蓋を開けたらこんな状態。電池の液漏れは無いようで一安心。
リューズもかなり渋くなってますが一応回せて針も動きます。
この時計の面倒を見ていた時計屋さんはしっかり几帳面の人だったようで
電池交換履歴を裏蓋にメモしておいてくれています。
初回が平成1年の9月ですね。ということは、この時計を購入したのは
昭和60年前後ということでしょうかね。
で、最後が平成10年1月。たぶん三年くらい動いていたはずですから
死亡してから10年以上は経過していると推測出来ますね。



↑ 電気的なユニットとしてこんな感じ。まったくシンプルですね。
一応、油脂分や汚れを落としたいので、例のごとく「クレ・ブレークリーン」を
ビャぁ〜ッとスプレーして洗浄してしまいます。
この作業、きっと時計修理の職人さんが見たら大目玉でしょうね。
無知とは大胆なことが平気で出来るものです。
小1時間置いて、全体が乾燥したところで各接触面を磨いていきます。
再組立の際はネジを飛ばしやすいので気をつけながらゆっくり進行します。
時計を弄り始めて半年くらい経ちましたが、これまでに小ネジを
飛ばしてしまった回数はもう数え切れません。
わたしは幸いなことにまだ手に震えがきてませんが、時計いじりは
手が震えるようになったらオシマイですね、小ネジが回せなくなりますから。
さて、電池室に電池を装填したらそぉ〜っと裏返して秒針が動いているかを確認します。
このときが一番、ドキドキしますね。
動いていれば大成功だし、止まったままだとアウトです。
で、今回は最初の推測が当たったようで、みごとに秒針が回っていました。
やっぱり、電気時計の死亡原因って殆どが接触不良じゃないかって当っているようです。

↑ 時刻合わせをして丸1日放置して日差の程度を観察します。
この時計の場合、15秒ほど遅れました。まぁ〜、これくらいなら妥協の範囲です。
もし、几帳面な人で5秒以内の日差にしたければ、このオレオールは高級機(?)ですので
早遅調整レバーを持っていますので簡単に調整もできます。
さて、この時計の雰囲気にあうメッシュのベルトがありましたので、
それを取付けて甦生作業の終了です。
クォーツ時計ですが、ときじや針のデザインは昭和のそれそのものですね。
なかなかいい感じです・・・・。


2013.6.9

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