ADOX CHS50 ARTというフィルム

 先日のコニカミノルタ社カメラ事業縮小のニュースには、予想はしていたもののやはりガッカリしてしまいました。カメラ製造から撤退するわけですから感材は、なおのこと厳しい状況になるのは目に見えています。あぁ〜、これで長年親しんだコニパンともお別れなんだなぁ〜と・・・。

 しかし、こうなってくると大手2社の製品だっていつ消えても不思議ではない状態は一緒なわけで、これは銀塩写真ファンとしては戦々恐々としてしまいます。もう、フィルムを使うカメラは使えなくなってしまう時が刻々と近づいていることは確実となったようです。
 わが日本の場合には、コニパンが消えてネオパンも消え、T-maxが終わってしまうと、それでもう我々の息の根が止まってしまいますが、欧米には非常に小さな規模ながら、実に趣味的とも言える良質な感材を提供しているメーカーが幾つかあります。今回は、そのようなメーカーから独逸に本拠地を置く「ADOX」社のCHS50 ARTという低感度フィルム(ISO50)を入手できましたので、早速試写をしてみました。
 このフィルム、ご覧のようにパッケージも1色印刷の簡素なもの、パトローネの方もやはり1色で印刷された紙シールで、いかにも一本一本手で貼りました的の造りです。もちろん、DXコードなどというメードインジャパン的なものは何処にも見あたりません。
 このADOX社のフィルムにはこの他に、ISO125と400の感度のものが用意されていますが、これらも機会を見てご紹介いたします。

 また、この撮影結果をweb上でお見せしても、実力のすべてがお判り頂けないことをご承知の上で、ご覧くださいね。
 今回の撮影条件:カメラには低感度で速度が1段落ちますので、大口径のヤシカ・エレクトロGXを使用しました。
         現像はD-76、液温20度で7分、ADOX社で前浴を推奨していますので、そのまま実行いたしました。
 乾燥後のフィルムはカーリングがまったく無く、とても取扱いの楽なものでした。また、フィルムベースは極々薄いグレーで無色透明といってもいいような感じのものです。


1. 比較してご覧頂くために、絞り開度の大きい順に並べます、これはf2


2. f4


3. f4


4. f4


5. f5.6


6. f.8


7. f8


8. f11

いかがでしたでしょうか、若い頃によく使った「ネオパンF」にピントの立ち方や粒状性など
とてもよく似た印象ですが、暗部の持ち堪え方はこちらの方が再現性が良いような感じがしました。
こんなフィルムが身近にあったら、みなさまならお使いになりますかね???

2005.11.8

一覧へ戻る