Foiktlander Perkeo II

スズメが捕れない

 孫の誕生日が近づいたのでオモチャの一つでもと思い、先日数十年ぶりにオモチャやさんに足を運んでみました。
 この歳になってもオモチャやさんって、何だかワクワクしちゃう楽しいところですでよねぇ。
 まず、商品の全ての色が彩度が高くお賑やか、間違ってもダークで渋い色調のものなど一つもありませんものね。赤や黄や緑の派手派手しい色の洪水です。このような子供が好く色というのは実に幸福感を感じさせてくれます。
 大人でもワクワクすることが出来るのはこの幸福感を伴う色使いにあったのかも知れません。
 しかし、商品を物色していくと今のオモチャって、まぁ〜何と電気仕掛けというか電子仕掛けのオモチャが多いこと、多いこと!
 動く部所はモーターで、音が出るものは電子音で、おまけに表示はLCDでという具合。ロボットや自動車ならいざ知らず、お人形さんやぬいぐるみにまで電気仕掛けが施されています。

 あれれぇ〜、これは困りましたよォ〜。勝手に動いたり、しゃべったりされちゃうものばかりなんです。これらを与えられた子供達はどうやって遊べばよいのでしょう・・・。
 手で押さなければ動かない電車だから、畳のヘリを線路に見立てて押しながら遊ぶ、もうボクちゃんは電車の運転手になりきっています。 何も言わないお人形さんだから、一人二役でいろんな会話をしながら遊べる。
 大概そんなときの女の子は、自分がお母さんになりきっていて、いつも母親から云われているようなことを子供に見立てたお人形さんとしゃべっていたりしていますネ。
「リエちゃん、またニンジン残ちてるぅ〜、食べなきゃダメでちょ!」な〜んてね。
 子供達の遊び方って想像力を膨らませて面白くなって行くんですね。それを勝手に動いたりしゃべったりされちゃぁ、どうやって想像力を働かせりゃいいのでしょうか。
 こんなオモチャで遊べたって、幼児には無理でしょ、与えた次の日には面白さも失せて見向きもしなくなります。さぁ、どうしよう、実に困っちゃいました。

 またまた、お古い話で恐縮ですが、自分たちが子供の頃は遊び道具を造って遊んでいましたネ。
 もちろんオモチャやさんもありましたが、そう簡単に買ってもらえるものではなく、買って貰ったオモチャは50年近く経った今でもハッキリ思い出せるほど数も少なかったし、それだけに印象深いものでした。
 造った方のオモチャも色々ありましたネェ〜、使い終わった糸巻きにギザギザを彫り込んで輪ゴムと割り箸を使ったタンク。どっからどう見てもタンクとはほど遠い形なんですがアタマの中ではこれでちゃんとしたタンクなんです。
 わたくし、かれこれ10台くらい保有していました。
 アウトドア関係では木の二股を利用して作ったパチンコ、竹馬、紙飛行機、空き缶に穴を開けて麻ひもを通してパカパカ乗るヤツ、アレ何と言ったかなぁ〜、そもそも名前なんか有ったけなぁ〜・・・。
 それとぉ〜、ザルと割り箸と木綿糸と生米で作った雀捕り、これは雀が飼いたくて随分やりましたが一羽も捕れた試しがありませんでしたネ。ギリギリ・スレスレいいところまでいくんですがどうしても逃げられちゃう。
 この方法でオラはスズメ捕まえたことあんゾォ〜という方がおられましたら、そのコツなどを今でも聞いてみたい気がしますネ。
 まぁ、しかしどれもこれも動力は人力に頼ったものばかりですな、呈がよくてゴム動力かバネ仕掛け。仕組みもシンプルですから故障知らず、消耗しきるまで遊べました。

 話しがトンでもなく有らぬ方へドンドン行ってしまいそうなので、本題に行きましょう。今回は「ペルケオII」です。
 何たって、フォクトレンダーです!カラースコパーです!シンクロコンパーです!当然、電気など一切使っていないんです!それでも最上等です!どーだザマ見ろ!です。
「ヒェ〜、ダディーのオヤジ、ペルケオだってさ、随分散財したんだろうなぁ〜」っとお思いでしょうがご安心下さい、私にはこんな高価な写真機を買える力はもう残っておりません。
 ジャカルタ在住のお友達・ザノニアさん(ウェブネームです、ご本人は日本のエンジニア)からのお預かりものなんです。
 貧乏的小市民は裕福なお方とお友達になっておくと良いこと有りますねぇ〜。
「な〜んだ、オマエのじゃないのか、だったら『どーだザマ見ろ!』なんて自慢すんじゃネッ、このバ〜カ」「ハッ、スンマセンです」

 

 スプリングカメラ好きには何と言ってもイコンタと並ぶ憧れの1台、(このイコンタも距離計の付いた上等なヤツを同時にザノニアさんからお預かりしました、有るところにはあるんですねぇ〜、それも固まって・トホホ)一度は手にしたい、使ってみたいと焦がれる写真機なのであります。
 
このカメラには自動で動く箇所が幾つか有るのですが、当然電気のお世話などにはなっていない、バネやゼンマイや歯車を巧妙に配置して実に合理的かつスムースに動くように作ってあります。
 またそれらを構成している部品がとことん金が掛けてある、実際にこうして手にしてみるとドイツカメラの人気がなぜ高いのかが解りますね。
 製造後、何十年と経ってもスムースに動くと言うところが凄い!
 この辺が惜しいかな国産カメラには太刀打ちが出来ないところなんです。国産カメラを愛して止まない私としては、こうしてドイツ精密工業製品を突き付けられる度に挫折しそうになる精神を奮い立たせるのに結構エネルギーを使ちゃうんです。

 このカメラの詳細については出版物やweb上でも多くの情報が得られますので、ここでは重複になりますから避けることにしちゃいます。 それよりも私の下手な作例でもお解りいただけると思いますが、実にエレガントで穏やかな絵を作ってくれるレンズではございませんか。 穏やかと言っても決して眠たいわけではなく、ピント面の芯はパキッとしています。そうしてアウトフォーカスに向かってなだらかなグラデーションを持ってトロけていくボケが何と味わい深いこと。
 前回「ベッサ」でご紹介した「フォクター」よりはズゥ〜ッと重厚な階調を持っていますね、したがって画面に独特の格調が漂います。
 出来ることなら、最上の衣装を纏ったご婦人像を撮ってみたくなるレンズです。きっと素晴らしいポートレイトになるんだろうなぁ〜・・・。
 あまりに階調が綺麗なので後半はNeopan Fをまたまた使いました。

 名前こそペルケオ(1700年代に実在した発明好きの小人)ですが、今となってはスプリングカメラの巨星といえる写真機です
ね。うぅ〜ん、マイッタ!

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