「秩父・三峯神社の狼たち」 投稿者:ebatom

秩父の山深く「三峯神社」に初めて連れて行ってもらいました。
いや〜、予想していたより遥かに規模の大きな神社でした。
まあ、一の鳥居から本殿までロープウェイがあったくらいですから、すさまじいです。
摂社、末社を入れると20ほどのお社がありましょうか。
脇の参道には商店街もあります。
じつに趣深い手入れの行きとどいた社で、良い感じでした。
良くこんな山奥に造ったものですねぇ。
さて、ご関心の「狛犬探索」ですが、
ココはご存じのように山の「オオカミ」を神として崇め、
祀ってある神社ですから、当然オオカミ型が奉納されています。
その数、私が確認できただけで12対。
そのうち、昭和ブロンズもの、拝殿中の木製もの、岡崎型狛犬を除く
9対をお届致します。


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わたしのお気に入りは「1」でした。まるで白雪姫に出てくる狼のようで
誰が見ても一目でオオカミと分かる象徴的な表現が秀逸。
それにしてもこれだけの数が集まるとそれぞれに個性的!
犬風あり、キツネ風あり。そしてネコ風までも・・・・。
どれも共通しているのは「畏怖」より「愛情」が込められているので
みんな優しくて怖さがない点でしょうか。

2011.2.11

 


「狛犬達の肖像」 投稿者:ebatom

昨年、1年間こちらの方で大変お世話になりました、「狛犬のキモチ」への投稿ブッ犬ですが、
新年に入り、ここで一度けじめをつけて置きたく、私なりの切り口と価値観で、
全て銀塩フィルムにて撮り直し致しました。
神社表敬、狛犬取材にあたり、多くの皆様のご意見ご感想、お力添えに感謝致します。
とりわけ、daddy様ご取材の「六郷神社」、K-1!様ご取材の「鳩森八幡神社」は、
直接参考にさせて頂きました。事後報告で失礼します。



江戸庶民の誰一人としてその姿を見たことのない架空の動物「獅子」が、
どういう経緯を経て神社の御神体を護るべく、境内に配置されるに至ったのか、知る由も無い。
ほんの口コミの限られた情報の中で、当時の製作者達はどんなイマジネーションを働かせ、
この仮想動物を掘り抜くためにノミや槌を握ったのだろう。
そして300年もの間、幾多の災害や震災、戦火を乗り越えて傷だらけになりながらも、
何世代にも渡り、地元住民に親しまれ、愛され、苦楽を共にし、
ここになお、その威厳と威光を堂々と示して立ち上がろうとする彼らがいた。
この20体はいわゆる「江戸はじめ」と呼ばれるカテゴリーに分類される石造狛犬郡である。
江戸徳川時代中期に近隣の氏子らによる奉納物で、神社所在地が東京都内であること。
「狐姿」の稲荷系、「虎」「牛」由来の神使系、または中国渡来の「唐獅子」ではなく、
あくまで正統派「狛犬」であること。
拝殿、神楽殿、宝物殿、本殿内などの屋内用途の観賞用狛犬ではなく、
本社、摂社、末社に奉られた参道型野外の石狛であること。
また、当時の台座を有し、素性がしっかりしていて、奉納年月日が明確である事。
博物館、宝物館や骨董店、各種店先の愛玩及びディスプレーなどに移動されたもの、
本来の位置や目的を遂行していない置き物は割愛した。
また、阿像吽像1対のうち、劣化や破損の度合いの少ない方、1体を登用した。

01:十二社熊野神社:新宿区西新宿2丁目 享保12年(1727年)吽像  
02:鳩の森八幡神社:渋谷区千駄ヶ谷1丁目 享保20年(1735年) 阿像
03:代々木八幡神社:渋谷区代々木 天明5年(1785年)吽像 
04:上野五條天神社:台東区上野公園4丁目 宝暦3年(1753年)吽像
05:如意山 亮朝院:新宿区西早稲田3丁目 延享元年(1744年) 吽像
06:三囲神社:墨田区向島2丁目 延宝7年(1679年) 吽像
07:浅草神社:台東区浅草2丁目 不明  阿像、吽像
08:富岡八幡宮 深川七渡弁天社:江東区富岡1丁目 享保12年(1727年)阿像
09:王子稲荷神社:北区岸町1丁目 宝暦11年(1761年) 吽像
10:浅草銭瓶弁天:台東区浅草2丁目 享保13年(1728年) 吽像?
11:六郷神社:大田区東六郷3丁目 貞享2年(1685年)阿像
12:牛嶋神社:墨田区向島1丁目 享保14年(1729年) 阿像    
13:赤坂氷川神社:港区赤坂6丁目 延宝3年(1675年)阿像 
14:花園神社:新宿区新宿5丁目 元文5年(1740年) 吽像 
15:須賀神社:新宿区須賀町5丁目 享保13年(1728年)吽像
16:浅草寺 恵比須大黒天堂:台東区浅草2丁目 延宝3年(1675年)吽像 
17:高輪神社:港区高輪2丁目 宝永6年(1709年)吽像    
18:素盞雄神社:荒川区南千住6丁目 宝暦10年(1760年) 阿像
19:瀧泉寺 目黒不動尊:目黒区下目黒3丁目 承応3年(1654年)阿像 
20:鎧神社:新宿区北新宿3丁目 享保6年(1721年)阿像    
 
   
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2010.2.2

 

さてと・・・今回は都内の有名どころの3ブッ犬やっつけておきましょう。

浅草神社 投稿者:ebatomさま
生息地:東京都台東区浅草2丁目

 
ある情報を基に、ここへ3回通ってやっと発見しました、浅草寺モノです。
 境内片隅の薄暗い工事現場に粗大ゴミのように2頭並べて放置されていました。歴史観や文化遺産的価値観の違いでしょうが、東京を代表する古刹神社にしては、非常に残念な扱いですね。年号が定かではありませんが、この風貌、同寺内の銭瓶弁天や大黒天堂のそれよりもまだ古そうで、東京でも屈指の老犬とお見受けました。
 そこで私、一つ格言を作りました。 
 「良い狛犬に巡り逢いたいなら、裏門から入れ!」(ebatomさん談)

浅草神社の打ち捨てられた狛犬:ebatomさんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 0(既に退職しています)
●狛犬としての個性度   (300年モノ共通の特徴が散見できますが、特に珍しいというほどでもないでしょう)
●癒され指数       
●思わず笑っちゃう度   
●奉納日 ーーー
●作者名 ーーー
●撮影機材 PENTAX K10D


 ebatomさまからのご投稿を受け、矢も楯もたまらず私も早速現地へ行って見て参りました。これはヒドいところに置かれていますね。もう少し考えようもあるとは思いますが、拝殿前に明治もののブロンズ犬と参道中央にたいそうご立派な江戸後期のエラそうな犬がデェ〜ンと居座っていますので、老犬は仕方なくも追い出されたんでしょうね。
 
しかし、こうして夫婦仲よく並んで参道の影から道行く人を見守っている風情も老後の姿としては悪くないんじゃないかと、ちょっぴりしんみりしながら帰って参りました。(管理人)


写真は「オリンパスC-AF」というカメラで撮影したもの


2009.11.24

三囲神社 (投稿者:ebatomさま)
生息地:東京都墨田区向島2丁目

 これは先般、こちらの管理人様もサブでご紹介されていましたね。墨田川沿いの神社の、四対のうちの最も古い方のワンコですが、新たに手元の資料で奉納年月日が判明しましたので、私どもに今一度取り上げさせてください。(ebatomさん談)

三囲神社の狛犬、ebatomさんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 (こんな木陰にいては仕事になんないでしょう。)
●狛犬としての個性度   (個性的では有りませんが、古い型です。)
●癒され指数       
●思わず笑っちゃう度   
●奉納日 延宝7年(1679年)ザッと330年もの!
●作者名 ーーー
●撮影機材 PENTAX K10D


 歴史の浅い東京において330年ものというのは希少種です。古くは江戸末期の「上野戦争」、近代においては大正の震災や昭和の大空襲と数々の災難をくぐり抜けて、よくぞこの程度の破損で生き存えてるものです、まったくエラいワンコたちですねぇ・・・・。(管理人)



2009.11.24

須賀神社 (投稿者:ebatomさま)
生息地:東京都新宿区須賀町5丁目

 まあ、ここのは皆さん、良くご存知の優良ブッ犬ですよね。よくどなたにも紹介されずに残っていたものです。ラッキー!(笑)(ebatomさん談)

須賀神社の狛犬、ebatomさんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 ( ちっちゃい子ですが、存在感を放っています。)

●狛犬としての個性度   ★★(顔が人間ですよね・笑)
●癒され指数       
●思わず笑っちゃう度   
●奉納日 享保十三年(1728年)
●作者名 ーーー
●撮影機材 PENTAX K10D


 この神社にはこの他にもあと2対のワンコが遊んでいますよね。拝殿の左側末社の犬がこのご紹介の享保犬ですが、右側末社に居る招魂型の小さい犬も小型なのになかなかの風情がありますね。(管理人)



2009.11.24

 

さてと・・ぼんやりしていたらアッという間に10月ですね、今回は東京・港区の3ブッ犬やっておきましょう。

天現寺(投稿者:ebatomさま)
生息地:東京都港区南麻布4丁目

 今回は東京、港区の3ブッ犬やっておきましょう。

 ここはただ今、全面改装中です。2対の狛犬が無造作に生垣の中に放置されているため、大変撮り難いです。
 これはそのうち、古い方の1対です。また、もう一対は、神楽坂、毘沙門天善国寺と極似したインド系の虎(寅)でした。
(ebatomさん談)

天現寺:ebatomさんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 
●狛犬としての個性度   
●癒され指数       
●思わず笑っちゃう度   
●奉納日 明和三年(1766年)
●作者名 ーーー
●撮影機材 PENTAX K10D


 明和三年という大変古い時代のブッ犬ですが、これほどカラダに表情を持たせた彫り方をしている犬を他に知りません。まだ、この時代の彫り方は石の塊をどうしても連想させてしまうような立体感に乏しい平板な表現が普通ですが、この特に阿像のポーズは並はずれて迫力がありますね。
 それともう一つの特長は、明らかに雌雄を明確にしながら彫り分けている点で、これもこの時代のものとしては「先進的」と思える表現をしています。石工名が不明のようでしたが、これはかなりの観察眼と教養を身につけた職人さんの仕事であることが容易に分かります。うぅ〜ん、それにしてもオスの阿クンの筋骨隆々が見事です!(管理人)


2009.10.9

御田八幡神社(投稿者:ebatomさま)
生息地:東京都港区三田3丁目

 1600年代の狛犬ですが、観賞には不向きな環境にあり、撮影も苦労します。良く観察したいのですが、このように高い場所に置かれているため、困難を極めます。
 要するに、こういう難しい条件のブッ犬ばっか、残ってゆくのよね!(涙)(ebatomさん談)

御田八幡神社:ebatomさんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 (こんな木陰にいては仕事になんないでしょう。)
●狛犬としての個性度   (個性的では有りませんが、古い型です。)
●癒され指数       
●思わず笑っちゃう度   
●奉納日 ーーー判読できませんが、手元の資料では元禄九年(1696年)!
●作者名 ーーー
●撮影機材 PENTAX K10D


 おぉ〜っ、これまた軽く300年モノですねぇ!。高い場所に置かれているとのことですが、どのくらい高いのか、また何でそんな場所にという疑問が湧きますが、この2葉の写真からは環境が見えづらいのが少し残念です。
 300年モノとなると、多くの場合、犬本体の背中にいろいろと重要な「情報」が文字で刻まれている例が多く、この犬の場合も背中が気になりますね。
 僕の大好きな羽田近くの「六郷神社」のワンコと似た部分もややあるようで、好みの問題でしょうがボクとしては、「●癒され指数 ★★★のワンコであります。(管理人)



2009.10.9

葦城稲荷神社(投稿者:ebatomさま)
生息地:東京都港区虎ノ門3丁目

 虎ノ門のオフィス街に、こじんまりした祠を奉ってあります。 対で、もう一頭いるのですが、無残な姿過ぎて掲載するに値しません。これは恐らく江戸期のものでしょうが、断定はできません。(ebatomさん談)

葦城稲荷神社狛犬:ebatomさんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 ★★( ちっちゃい子ですが、存在感を放っています。)

●狛犬としての個性度   ★★(顔が人間ですよね・笑)
●癒され指数       
●思わず笑っちゃう度   
●奉納日 ーーー
●作者名 ーーー
●撮影機材 PENTAX K10D


 可愛っ!とにかく可愛っ、もろ手を挙げてかわいっ・・・。もう、文句無しにこういうのがダイスキです。威厳とか威嚇とか品格とか、そういうことはどうでもいいに徹しているこの石工さんの一本気なところがステキです。
 ニンゲン、迷わずに思った通りに生きられたらこんなに素晴らしいことはないのですが、それが人生で一番難しいところ。この作者はそれをいとも簡単に乗り越えたように見えてしまいます。やっぱり、狛犬散歩はその犬が生き始めた時代やそこに暮らした人々へ想いをはせる想像イメージの遊びですね。(管理人)

 



2009.10.9


富岡八幡宮:深川 七渡弁天社(投稿者:ebatomさま)
生息地:東京都江東区富岡1丁目

 江戸の夏祭りと言ったらやっぱここよねっ!
 今年の例大祭、宮出しは8月16日よ。富岡様には日本一大きな千貫神輿があって、その御神体の両脇にも小型の狛犬が鎮座しています。(ebatomさん談)

七渡弁天社狛犬:ebatomさんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 
●狛犬としての個性度   
●癒され指数       
●思わず笑っちゃう度   
●奉納日 享保十二年(1727)
●作者名 ーーー
●撮影機材 PENTAX K10D


 たしかにご指摘の通り、眼がヘン!?
 いろいろ見てきますと対の2頭が同じクォリティーでないものってたまにありますよね。なぜにそうなってしまったのか、そのあたりを推測するのも面白い作業になりますよね。先日、みなさまと見学しに行ったトルコ犬など極端に2頭の出来具合が違っていましたものねぇ・・・。(管理人)


いや〜、いるところにはいるんだなぁ〜!
私、こういう古い個性的なワンちゃんに惚れてしまう。

こちらはどうしたことでしょう・・・・
通常、眼は一番最後に掘り入れて、入魂するのでしょうが、
この吽像は輪郭だけ当たりを付けて、おざなりにしています。
何かやんごとなき事情でもあったのでしょうかね。

2009.8.3

高輪神社(投稿者:ebatomさま)
生息地:東京都港区高輪2丁目

 品川駅近くの第一京浜沿いにあるこじんまりとした神社です。
 小さな拝殿の前に静かに輝くように鎮座していました。いい感じに黄昏て来ています。(ebatomさん談)

高輪神社狛犬:ebatomさんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 
●狛犬としての個性度   ★★
●癒され指数       
●思わず笑っちゃう度   
●奉納日 宝永六年(1709年)
●作者名 ーーー
●撮影機材 PENTAX K10D


 圧巻です、とうとう出ましたね、300年ものが!
 お腹の刳り具合や鬣の境目の処理などまったく手抜き無く、素晴らしい作品に仕上がっています。それに相当堅い材料を丁寧に彫り上げているおかげで、300年を経過してもなお、彫りの「鮮度」が消えていないところも素晴らしいブッ犬だと思います。これは間違いなく名品といっても良いでしょうね。よほど大きな事変が無い限りこの先、また300年を生き続けると思いますし、そうあって欲しいです。(管理人)

 



2009.8.3

 

瀧泉寺(目黒不動尊)(投稿者:ebatomさま)
生息地:目黒区下目黒3丁目

うっとおしい梅雨空が続きますが、いかがお過ごしですか?
6月は九州の大型台風も吹き荒れて、タジタジでしたね!
あっ、さて7月ですね。今月はココやっつけておきましょう、下目黒にある瀧泉寺。 
       
広い境内のそこかしこで、写実的な狛犬達が人懐っこく尻尾を振っています。
それはまさしく「狛犬達の楽園」

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おなじみ「水掛不動」奥の斜面にも老犬が数匹余生を送っていますが、
池の向こう岸なので、近くに寄ってのご挨拶が出来ません。(涙)



特筆すべきはこの本堂階段上、最後の砦を護る例のワンコ。
当方の出合ったワンコの中で最も年寄り犬ですが、
実に矍鑠(かくしゃく)としていますね。
上質な石細工なのでしょうか、風雨に晒されながらも、
ちっともくすんだり、崩れたりしていません。

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この翁犬を、お不動様の護衛長として採点をしておきます。


瀧泉寺狛犬:ebatomさんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 (何しろ17世紀から仕事してますからね。)
●狛犬としての個性度   (この手の顔は初めて見る!)
●癒され指数       
●思わず笑っちゃう度   
●奉納日 承応三年(1654年)
●作者名 ーーー
●撮影機材 PENTAX K10D

 ここはまた人間型の阿像、吽像も睨みを利かせていますので、「仁王様のキモチ」などにご関心をお持ちの方は、参拝されてみてはいかがでしょう。
 近くには「 安養院 」もあるから心和むよね。(ebatomさま・談)


ここの写実的でスムースな彫り方の犬たちは、どうみても「狛犬」という風貌からは遠くて、
なおかつ「子取り」が多いので、やたらと癒されますね。まさに犬たちの楽園の様相です。
5の鼻欠けはおそらく震災時に被害を受けたのではないかと想像します。
7の三つ子連れ、これはとっても珍しい!
双子までは、希にも見ますが三つ子連れは今回のコレが初めてです。
また、評価をされた「翁犬」もただ者ではないですね。
ボクもこれを一番注目しました、古犬では往々にしてカラダの一部に
字が彫り込まれていますが、これも例外ではないですね。
胸部には「奉納 不動なんとか 唐獅子なんとか」って彫ってありますねぇ。
また、臑にも願主さんの名前でしょうか、いくつかの文字が浮かんで見えてます。
このブッ犬で強烈なのは、阿像の口の表現で、三角歯を規則正しく丁寧に
並べたところに実に形の良い舌を出すという、いかにも犬らしい特徴をその
作者の持っている技術で表した点ではないでしょうか。
この空間性・立体性・空気感・写実性などどれを取ってもすばらしい!
350年以上を経過してなお、堂々とした存在感を放っている名犬ですね。(管理人)

 

2009.7.6

 

 「狛犬のキモチ」PART2まとめました。
 さてと、お次は台東区を少しやっておきましょうか。さすがに、このあたりは社寺も多くて、古いブッ犬が目白押しね。
 まあ、ここまで来たからには、あとは情報戦でしょ。後発組は何かしらイニシアティブを取らないと、そのまま玉砕しかねないから・・・
 やっぱ、私は老犬の方に関心を向けようかしらね・・・

上野・五條天神社(投稿者:ebatomさま)
生息地:東京都台東区上野公園4−17

 上野の山から不忍池に降りる途中、沢山の鳥居列の一番前に一対います。鳥の糞など掛けられてみすぼらしいですが、堂々たる存在感を保っています。どこかエキゾチックな雰囲気が匂ってますね。耳なんかワンコのものですが、手足が妙に強調されています。(ebatomさん談)

五條天神社狛犬:ebatomさんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 (何しろ有象無象の上野の山の門番だからね、大変だよ!)
●狛犬としての個性度   
●癒され指数       
●思わず笑っちゃう度   
●奉納日 宝暦3年(1753年)
●作者名 ーーー
●撮影機材 PENTAX K10D



2009.6.23

浅草・銭瓶(ぜにがめ)弁天(投稿者:ebatomさま)
生息地:東京都台東区浅草2丁目

 浅草寺仲見世参道右寄りの裏道、児童公園裏の小山の弁天様に吽像だけが生きながらえています。近くのカップルが「顔が無いのね!」なんて言ってましたが、よく見るとあるんですよ、小さい顔が・・・(ebatomさん談)

銭瓶弁天神社狛犬:ebatomさんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 (一匹だから大変だよね)
●狛犬としての個性度   (古い時代のワンコは実に個性的ですね)
●癒され指数       (表情がぐちゃぐちゃで読み取れない)
●思わず笑っちゃう度   ★★
●奉納日 享保十三年(1728年)
●作者名 ーーー
●撮影機材 PENTAX K10D

 



2009.6.23

浅草・恵比須大黒天堂(投稿者:ebatomさま)
生息地:東京都台東区浅草2-3−1

 こちらは浅草寺境内、本堂の左側で大黒様を警護してます。体型が何だかブルドック風ですが大変古いものでしょう。この涎掛けを何とかしたいですね。(ebatomさん談)

大黒天堂狛犬:ebatomさんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 
●狛犬としての個性度   ★★(こんなに上を向いてるのは、初めて見た!)
●癒され指数       (地面に置かれているので、参拝の皆様に頭を撫ぜてもらっていました)
●思わず笑っちゃう度   
●奉納日 伝延宝三年(1675年)事後調査
●作者名 解読不能
●撮影機材 PENTAX K10D

 境内に他にまだ老犬がいるはずなのですが、ただ今、本殿改築中で思うように取材が出来ません。(涙)


 うぅ〜〜ん、まったくのノーマークでした!
 ここ浅草は数え切れないほど通っているのに、あまりに身近すぎて「足下」を見るのをすっかり忘れていました。浅草寺のとなり、浅草神社のデッカイ狛犬を見上げて「ふぅ〜〜ん、なるほどご立派ネ」で終わらせてしまいました。ぐるぐる回るとこんな古老犬にココロ癒してもらえたんですねぇ・・・・あぁ〜〜、今までなんと勿体ないことを!
 これから、さっそく出掛けて「長いことよくがんばったね、エライ・エライ・・・」って、頭を撫でてきます。

 銭瓶弁天の阿くんは震災か戦災か分かりませんが、破損がひどくなってしまったので、その場所に埋めてあるらしいです、ついでだから阿くんの供養もしてこよう。

 大黒天堂の延宝三年生まれというのは江戸では最古の狛犬と言ってもいい部類ですね、現在分かっているものでは目黒不動の1対に承応三年(1654年)生まれというのが確認されていて、これが江戸最古となっていますから、ほぼ同年代ですものね。
 今回の3ブッ犬、ボクの興味はトップの五條天神社のワンコにどうしても目が行きます。歯の表現や髪の毛・たてがみの刻み方にこの作者の「迷い」が見えていてそれが今となっては格別な「味」となって見る者のこころを優しく癒してくれますね。



2009.6.23


新宿・花園神社(投稿者:ebatomさま)
生息地:東京都新宿区新宿5丁目

4:古くより新宿の総鎮守として、内藤新宿に於ける最も重要な地位を占めてきた「花園神社」です。
 こちら、新宿ゴールデン街の酔客を見下ろす位置に立つ、元文5年造立のワンコ達です。この社は正面鳥居下に巨大な一対の狛犬像が鎮座ましますが、こちらの方が素朴で味わい深い、いでたちです。こういうのを「彫りの深い顔立ち」って言うのかしら!
 これは背中が欠けていますが、戦災か震災の傷跡でしょうか。東京地区のは結構、重傷ワンコが目に付きますね。(ebatomさん談)

花園神社狛犬:ebatomさんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 (狐家族も含めて、ここは大勢の仲間で護っているからねえ・・・
●狛犬としての個性度   (これ、きっと作者の顔に似ているんだと思う)
●癒され指数       (ゴールデン街の酔っ払いでもこれに抱きついたりはしないだろう)
●思わず笑っちゃう度   (出っ歯と牙が可愛いかな)
●奉納日 元文5年(1740年)
●作者名 ーーー
●撮影機材 PENTAX K10D


 おぉ〜、なんたる盲点!こちらへは何度も足を運んでいるのに、いつも「違う目的」で行っているので狛犬のことはスッカ〜ンと抜けておりました。1枚目の吽クンなど見ると、これはいい味だしてますねぇ・・・。なにより座り方が可愛くて宜しっ!
 確かにお書きのように東京近郊の昭和一桁以前のブッ犬は、震災と戦災両方の被害をまとも受けてるものがほとんどで、現在新設されているものは、その時の大きな破壊で鑑賞に耐えられなくて廃棄されたのでしょうね。

 で、今回の四件のご投稿ですがebatomさんご自身の評価点がすごく辛いことに驚いています。この花園のワンコなどボクなら癒され度はどう低く見ても四点は差し上げたい。これはご自身のレベルを相当に高いところに置いているアカシであろうと思いますが、あまりハードルを上げられてしまうと、後に続く僕等がヒィ〜ヒィ〜云ってしまいますので、そのあたりよろしくご考慮下さいね。(管理人)



2009.5.29

新宿十二社・熊野神社(投稿者:ebatomさま)
生息地:東京都新宿区西新宿2丁目

 みなさん、今日は。
う〜ん、う〜ん、一体、どこにいるのやら・・・(涙)
苦節、数ヶ月・・・・そして戦力外通告・・・
一人、蚊帳の外で疎外感に苛まれる日々・・・
そして何なんでしょう、このご投稿の皆様の異常なレベルの高さは・・・ 憎たらしいわねぇ〜もう・・・(怒)
 こちらは、なにぶん「狛犬捜索隊長」のお膝元激戦区。その股間をぬっての、おこぼれ頂戴戦法と参りましょう。先週、苦し紛れに何とか形作りだけして置きました。全て新宿区内捕獲で、全4物件、どうぞご笑納くださいまし。

1:まずは東京、新宿は西口中央公園端の「十二社熊野神社」
作者不明、享保十二年と読めますね。相当古いものでしょうか。向かい合わせに一対が見詰め合っておりました。この長いソバージュ髪が特徴でしょうか。(ebatom
さん談)

十二社熊野神社狛犬:ebatomさんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 (基準をどこに置くかによって異なるでしょうが、長年働いているので)
●狛犬としての個性度   (この時代独特の丸っこい中型犬ですね。)
●癒され指数       (お互い見つめ合ってるので。)
●思わず笑っちゃう度   ★★
●奉納日 享保十二年(1727年)
●作者名 調査中
●撮影機材 PENTAX K10D


 こちらは300年近くを経過しているにも関わらず、非常に良い状態で保存されていますよね。ぼくも先日、彼らにお会いしてきましたが、ノミ跡もハッキリしていますしコケやカビなどもなくてとても美しい狛犬達でした。この当時はまだ道具や技術も黎明な日々であったのか、お腹の下がくり抜けていません。そして、前足のすき間に奉納年など文字を刻んでいたりして、プリミティブではありますが、見ていてとても心癒される逸品であるというのが一目見た感想で、ボクの評価では、癒され指数は、またebatommさんもご指摘されていますように後ろ髪の処理に石工さんの格闘の痕が見られますので、思わず笑っちゃう度は★★★を啓上したいと思います。

 300年の昔、ほとんど何の情報も持たない時代、狛犬を彫る石工職人さんはヤシロを守る狛犬をどんな姿カタチに想像していたのか・・・・。特に古い狛犬を見る楽しみというのは、その彼ら職人さん達の「想像力」を楽しむということでもあると思います。
 この熊野神社の場合、普通の犬にはあり得ない後ろ髪ですから、獅子を発想の原点にしていることは間違いなさそうです。そこで、人づてに聞く話や大陸からの書物などを参考にライオンがイメージとして浮かび上がったのか、また、吽くんの頭上の突起はユニコーンの話でも聞いてしまったのか、彼らと対面しこれらの疑問を口に出して問いかけてみると、彼の顔が一瞬、石工さんのお顔とだぶって見えたのでありました。

 しかし、それにしても美しい光をとらまえて撮影されてますね。狛犬撮影って、ほとんどの場合が最悪な光線状況になっていることが多く、せっかくの顔の表情が真っ暗とか真っ黒になってしまうことがねんがらあります。今回の一連を手本に今後のための勉強にさせていただきます。(管理人)



2009.5.29

北新宿・鎧神社(投稿者:ebatomさま)
生息地:東京都新宿区北新宿3丁目

2:JR大久保駅と東中野駅の中間くらいに位置する「鎧神社」、平将門の鎧を境内に埋めたといわれていますね。狛犬は全部で3対いましたが、左端の小さな祠を護る、背丈70cmくらいの彼らが一番古いようです。享保六年と有りますから奉納されたのは、恐らく江戸時代中期、300年くらい前になりましょうか。デッサンも狂いまくりですが一応、阿像、吽像のカップルです。かなり怒っているご様子の大きな口元が印象的ですね。子供がいたずらでもしたのか、ピンク色の口紅が塗られていました。(ebatomさん談)

鎧神社狛犬:ebatomさんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 (威嚇はするでしょうが、まあ北朝鮮やね)
●狛犬としての個性度   (こんな猿顔は見たことが無い)
●癒され指数       (古い狛犬ほど素朴な造りだ)
●思わず笑っちゃう度   ★★(稚拙なだけに、親しみが湧く)
●奉納日 享保六年(1721年)
●作者名 ーーー
●撮影機材 PENTAX K10D


 これは文句無く大好きなタイプ!
 とくに吽くんの「うんっ!」と踏ん張っているお顔が堪りません。現物見たら大笑いできますね、ボクは・・・・さっそく、お目に掛かりに行ってきましょ。
 この職人さんは「獅子」を「サル」と理解しちゃったのでしょうか、とくに古いものは「コレ、お猿なん、ちゃうのっ!?」みたいなものが多いですね。(管理人)



2009.5.29

歌舞伎町・稲荷鬼王神社(投稿者:ebatomさま)
生息地:東京都新宿区新宿6丁目

3:新宿歌舞伎町の雑居ビル郡に囲まれた谷間にある「稲荷鬼王神社」。2対のうちの外側、比較的新しい方がこれです。基本に忠実ですが、どことなく日本神話にでも出てきそうな、気位の高い、姿勢の良いワンコ達ですね。(ebatomさん談)

鬼王神社狛犬:ebatomさんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 (精悍で足も速そう。
いいんじゃない。)
●狛犬としての個性度   (まだ勉強不足でよく判らない)
●癒され指数       (もう少し低い位置にあれば落ち着くけど、これじゃ頭を撫ぜることも出来ない。)
●思わず笑っちゃう度   (う〜ん忠誠心はありそうだけどね・・・)
●奉納日 ーーー
●作者名 ーーー
●撮影機材 PENTAX K10D


 お稲荷さんに狛犬が居るって、たいへん珍しいケースですよね、ほとんどはおキツネさんがお社をお守りしていますから。で、このブッ犬、逆三体型でとてもオトコっぽい!きっと、三丁目のおね〜さんがたに可愛がられているのではないでしょうか。「まだ勉強不足でよく判らない」なんてebatomさんは謙遜をお書きですが、取り上げているモノを拝見していますとかなり吟味していることは一目で分かります。かなり研究ははかどっておいでですね。(管理人)



2009.5.29

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