・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・福岡県編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八所宮の脇社「現人(あらひと)神社」・・・(投稿者:610さま

生息地:福岡県宗像郡吉留3186

 又逆立ちを見つけました。山懐に抱かれたキャンプ場まである様な広大な山中にあります。
 神殿狛犬、や御影石の狛犬などいくつもあり石造の狛犬はいずれも江戸末期です。神殿狛犬は漆も剥げ落ちていますが古式騒然として風格があります。
 長い石段の参道脇に 八所宮の脇社「現人神社=あらひと」がありまして文久3年(1863)に奉納されています。こちらに奉納された逆立ちさんは残念なことに足の先が両方とも折れています。お顔は厳めしげですが仕草や体つきは可愛いでしょ?
(610さま・談)

八所神社、610さんご自身のご感想
●狛犬としての仕事ぶり度 ★★★
●狛犬としての個性度   
★★★
●癒され指数       
★★★★
●思わず微笑む度     
★★★★★
●奉納日 文久3年(1863)
●作者名 ーーー
●撮影機材 PENTAX Kx


 610さま、毎度ご投稿をありがとうございます。
 このワンコたちはその姿勢も可愛いですが、何と言っても「耳」がスゴい!こんなダンボのような耳ヒダを持った犬は初めて見ました。この当時、愛玩されていたのは柴・甲斐・土佐・秋田などの日本犬だろうと思うのですがこんな耳の表現は何をヒントにしたのかしら・・・・。いわゆる「獅子頭」だって、ここまでは耳が大きくはないですものね。
 折れた脚の破片が残っていたらぜひ、継いであげたいなぁ〜・・・。(管理人) 

 折れたアンヨの付け根の性器がすっごく可愛いでしょ?
俺っておかしいかなぁ。(610さま・談)

 3枚目はそれを言わんとアップで寄ったんですね。まわりに人が居たら「エロジジイ」扱いされかねないので、こういう撮影はお気をつけ下さいませネ。それにしてもニンゲンっぽい丘の形してますね。(管理人)


2011.6.8

福岡糟谷郡・斎の宮(投稿者:610さま
生息地:福岡県糟屋郡久山町大字山田210

 特に古くもないし、1対は昨年僕の掲示板で軽く流したやつです。若杉山の帰りに立ち寄った和田八幡宮でこちらでは珍しい下り狛を見つけました。
 石工の名前を見てみると・・・どちらも前川さん。年代から推定して親子で作ったと思えませんか(お互い場所もそう離れていません)?
 岩登り(下り)の岩に綺麗な花を咲かせています。親父の潮吉さんは佐賀の砥川流正統派?、息子の功さんは大正浪漫派?。(610さま・談)

斎の宮(潮吉さん作):610さんご自身のご感想
●狛犬としての仕事ぶり度 ★★★
●狛犬としての個性度   
★★★
●癒され指数       ★★

●思わず笑っちゃう度   
★★
●奉納日 
大正12年(1923年)
●作者名 前川 功
●撮影機材 PENTAX K-x


 やはり功さんは潮吉さんの息子さんなのでしょうか、台座の取り扱いや顎髭の刻み方が瓜二つですね。台座に施した植物はなんでしょう、こちら関東ではよく牡丹などを描くことが多いのですが・・・。(管理人)


2010.2.8

福岡糟谷郡・和田八幡宮(投稿者:610さま
生息地:福岡県糟屋郡篠栗町和田

 特に古くもないし、1対は昨年僕の掲示板で軽く流したやつです。若杉山の帰りに立ち寄った和田八幡宮でこちらでは珍しい下り狛を見つけました。
 石工の名前を見てみると・・・どちらも前川さん。年代から推定して親子で作ったと思えませんか(お互い場所もそう離れていません)?
 岩登り(下り)の岩に綺麗な花を咲かせています。親父の潮吉さんは佐賀の砥川流正統派?、息子の功さんは大正浪漫派?。(610さま・談)

和田八幡宮(潮吉さん作):610さんご自身のご感想
●狛犬としての仕事ぶり度 ★★★
●狛犬としての個性度   
★★★
●癒され指数       ★★

●思わず笑っちゃう度   
★★
●奉納日 
明治31年(1898年)
●作者名 前川 潮吉
●撮影機材 CASIO Exilm 3.2


 吽くんの構え姿がなんともすばらしい!これだけ尻を突き上げて威嚇されたら大概の外敵は畏れをなすのは間違いないでしょう。それに引き替え、阿さんののんびりとした緊張感の無さ!この対比が潮吉さんの真骨頂でしょうね。阿吽が娑婆おけるA to Zなら、緊張と弛緩も人間の営みそのものですものね。
 いつも思うことですが、このお口の中で転がしている球、いったいどうやって刻み進めていくのでしょう、実に不思議な細工を施したものです。(管理人)


2010.2.8

糸島郡・白山宮(投稿者:610さま

生息地:福岡県糸島郡二丈町吉井(番地不明)

 地図で見ると「二丈浜玉道路・吉井ランプ脇で岩山にへばり付いている小さな社です。 急な石段を十数段登ると上からお目目を光らせて見ていてくれます。 全身を写すとかよりはその石段を登りながら飛び込んでくるこの狛犬さんがとても可愛い。 しかも図体は意外に大きくて1,2~1,5mぐらいの馬鹿でかさ。 お社は岩壁に阻まれて奥行きはほとんど無い。
 キラキラ目玉なのに大正14年の生まれですから当年85歳。 ワンコも然りながら、お社の梁の工作がお見事でした。(610さま・談)


白山宮の狛犬:610さんご自身のご感想
●狛犬としての仕事ぶり度 ★★★(石段を踏み外さぬように上から見てくれています)
●狛犬としての個性度   
★★★(愛嬌を振りまいている)
●癒され指数       ★★
(ドラエモンを連想する)
●思わず笑っちゃう度   
★★(歳の割には若々しい)
●奉納日 
大正14年(1925年)
●作者名 不明
●撮影機材 EOS-1n  Film Kodak E100VS 賞味期限内(E-6自家現像)



これって、奉納時の最初からお目眼がキンキラしていたのでしょうか、
何となくわざとらしい感じは否めないのですが
ここのワンコの場合は、お顔が可愛らしすぎるので
これくらいのことをしないと「ニラミ」が効かないのかも・・・・
しかし、お口の中の球は見事なノミの冴えだな!
(管理人)

2010.4.8

糸島郡・志登神社(投稿者:610さま

生息地:福岡県糸島郡志登(番地不明)

 見渡す限りの田んぼの中に魏志倭人伝に記載のある伊都(イト)国がいまは糸(イト)島と呼ばれるこの地域であることは定説でしょう。
 兎に角この辺り一帯は弥生時代の日本列島最先端の文化圏であったことは間違いない。志登神社はその田んぼの中で、目と鼻の先に志登支石墓群遺跡があります。
 神社には古い狛犬が一対とそれを復刻した平成19年製が一対。(610さま・談)

志登神社の狛犬:610さんご自身のご感想
●狛犬としての仕事ぶり度 (誰も近寄らないようなところでご苦労)
●狛犬としての個性度   
★★★(阿吽ともにお尻を持ち上げている)
●癒され指数       ★★
(壊れかかったので復刻してもらった)
●思わず笑っちゃう度   
(別に・・・)
●奉納日 
対象古いほうは不明・新しいのは平成19年
●作者名 不明
●撮影機材 EOS-1n  Film Kodak E100VS 賞味期限内(E-6自家現像)


 このようにお尻を高く持ち上げている狛犬は「出雲の構え型」なんていっているようですが、これは関東方面でもたまに見かけますが、九州にもいたんですね!
 このお尻がもっと更に持ち上がっちゃうと「逆立ち型」になっちゃうのかしら・・・?それにしてもこの子達のオッポの見事なこと!これ。一つの岩石の塊から削りだしたとは思えませんね。
(管理人)

 





2010.4.10

みやま市・下庄八幡神社(投稿者:610さま

生息地:みやま市瀬高町下庄1398

 先日の管理人さまご一行「裂帛の東北探検」のちょうどその日に私は柳川から北上して佐賀を攻略してみようと出かけたのは良かったのですが・・・
 九州自動車道の「みやま柳川インター」から柳川までの10kmの間に8箇所の神社をめぐり。結局、昼前に興奮の極みの大発見をしたりで、あえなくダウン。 柳川名物の「うなぎのせいろ蒸し」を頂いて帰ってきました。当然主目的の佐賀巡りは全く取り消し。

 まず1社目は「下庄八幡神社」。
幹線道路に面していて割りと有名なところのようで2対の狛犬がいましたが、入り口に近い権威をひけらかしているのはパスして奥のワンコは「天保6年=1835」! 坂本竜馬が生まれた年です。少しスタイルが気に入りました。 (610さま・談)


 これ、スゴイですねぇ〜!
 アゴの下の筋や血管が浮き出している!!!
 こんな生々しい描写のワンコを見たのは初めてです。そして、詳細描写だけでなくポーズも今にも動きそうで、その動感表現がすばらしい!
 こんな写実表現ができる
芸術家がもう江戸期の180年前に存在していたことに何より驚いてしまいます。いやぁ〜、凄いな、これは・・・・・。(管理人)

 





2010.6.19

みやま市・八坂神社(投稿者:610さま

生息地:みやま市瀬高町上庄631

 ここも割りと大きい神社でした。狛犬さんが6対以上ありましたが割りと最近の威張ったものはパスします。
 まず3対、拝殿の正面にいましたが上段の狛犬さんの姿を注目してみます。
阿の方は愛嬌のある姿ですが、吽のほうはなんとなくアザラシのような姿勢で
鼻の穴は完全にラッパ状です、年代がはっきりしませんでした。(写真1)
 阿吽ともお尻を高く持ち上げているのは明治6年の奉納です。(写真2)
 それから肌が鎚目だらけの阿と昭和50年代の吽が別々に離れて置いてありました。おそらく最初の吽が壊れたので再現して奉納したもののまだ結婚していないのか? (写真3、4)
 そして阿吽共にあご髭を蓄えた一対の吽のほうは子供ジャラシをしているようですが後足で済ませていて線明度がよろしくないです。明治31年の奉納です。 (写真5)
 ちょっと小ぶりでお目目が可愛い阿吽は奉納日、石工銘共に不明。
(写真6)
 番外編で脇の分社の脇に僕の大好きな大牟田の櫟野の作の狛犬さんが阿だけ
役を終えて社にもたれ掛かっておりました、お疲れ様でした。
(写真7)
 帰りに振り返ったら灯篭の上にも小さいのが遊んでいました。
(写真8)

(610さま・談)


 ここもまた、のっけから鼻の穴をおっぴろげて強烈ですね!。また、これほどの奉納犬が居ると言うことは、ここのカミサマが授けてくれる御利益もかなりのものがあるのでしょうね。
 北陸生まれの「構え犬(2)」がいたり、中京生まれの「岡崎犬」が同居していたり、なかなかお賑やかで嬉しくなりますね、こういうお宮さんは。
ボクのお気に入りはなんと言っても6の小型犬ですが、7のご隠居のやつれた病状も気に掛かる・・・・。(管理人)

 


(写真1)


(写真2)


(写真3)


(写真4)


(写真5)


(写真6)


(写真7)


(写真8)

2010.6.21

柳川市・中山の熊野神社(投稿者:610さま

生息地:福岡県柳川市三橋町(中山小学校裏側)

 みやま市を通り過ぎて境界に食い込むように線引きされて柳川市。先の上庄の八坂神社からすこし北上したところです。田園風景の中に樹齢300年の大藤がその熊野神社へ誘導してくれます。こじんまりした社ですが楼門の中に鎮座する阿吽の狛犬は年代は不明ながらまだ狛犬が楼門に鎮座していて未だ境内に降りる前の時代背景で、おそらくは隣の大牟田市の教楽来天満神社に鎮座している室町時代の狛犬と類似点が多いような気がします。コチラへ(写真1,2,3)

 またその脇に置かれている鬼瓦は社殿を再建する前の古いものと思います。(写真4)境内には明治31年の子連れの阿吽がいますが前回お知らせの子持ちの狛犬もまったく同じ年の奉納ですから作者もおなじなのかも知れません。子供のほうは同じく外にはみ出して落ちんばかりで乳房を吸っています。(写真5)
 狛犬のたたりで毎日ご多忙のこととは知りながら東北ワンコの気迫に少しでも対抗してみようと無駄な鉄砲です。
(610さま・談)


 わわわっ、これは参った、参った!
これはエラいものを見つけちゃいましたね。(笑) この台座から落ちながらオッパイ吸っている子にも参りますが、それ以上にやっぱりこのハジメくんには目が貼り付いてしまいました!
いやいや、どうにも参ったですね、これには・・・・・。
しかし、それにしてもこの写真1,2,3は光の扱い方がすばらしい!美術品はここまで光にこだわって撮りたいものですね、この点も参りました。
(管理人)


(写真1)


(写真2)


(写真3)


(写真4)


(写真5)

2010.6.22

柳川市・天満神社(投稿者:610さま

生息地:柳川市三橋町三軒家

 毎度、お騒がせして申し訳ございません、さて、4社目は中山熊野神社からメインストリートに引き返す道すがら田んぼの中で見つけた無人の小さな「天満神社」という社です。
 ここの狛犬はどこでも見かける一般的な狛犬さんですがあえて特徴を探せば前肢の後ろ側に翼の退化したようなものがあります。奉納は大正15年(1926)大正が終わりを告げて昭和に年号が変わった年です。狛犬が架空の神獣であると言うのを見せてくれていますね。
(610さま・談)


 連日のご投稿をありがとうございます。今回のこれ、たしかに前肢のヒレが「意識的」に付けてありますね。興味深く拝見しております。最近のボクの持論は、大正末期から昭和初期のワンコが一番完成度が高いのではないかと・・・。これも阿さんの口の中の削り込がすごいですね。台座も凝っているし言うことありません。上等犬ですw。(管理人)


2010.6.23

柳川市・熊野神社(投稿者:610さま

生息地:柳川市三橋町蒲船津

 高速道みやまICからまっすぐ柳川に抜ける道筋にありますので目をつぶって通り過ぎるのも失礼かとおもいまして。
 明治二十年の素朴な先輩と大正十年の新しい方ですが、大正のはここいらでは通例のようなおまけ仔犬が彫ってあります。
 楼門には木像で朱塗りの阿吽が1対鎮座していましたが割と新しそうで余り風格は無し。どうもお目汚しで申し訳ございません。(610さま・談)


 造りや風格は圧倒的に大正犬に軍配なのですが、愛らしさでいうと明治犬が捨てがたい・・・・・。まぁ〜、別にどちらかを「選べ」という問題じゃないので助かりますけど。(笑・管理人)

2010.6.24

柳川市・白鳥神社(投稿者:610さま

生息地:福岡県柳川市三橋町垂水

 辺りは麦や米の田が広がっている田園地帯の中に小さいながらロの字型の神殿を持つ変わったお社です。
 そのロの字の一部が屋根を残して参詣の入り口となり中庭に入り、正面の屋根が一段高く作られた神殿があります。
 
その入り口を守るのが阿吽の狛犬ですが大牟田市の櫟野の石工の作品が柳川市にあるのが珍しいです。顔つきも大牟田櫟野の特色そのもののつくりで、阿吽どちらも子供を抱えているのが少し珍しいかな?
 阿のお顔はどことなく漫画「天才バカボン」のお父様に似ているようであります。つい、手拭いで鉢巻をして差し上げたくなりました。石工さんの名前ははっきりと彫ってあるのですが年代は彫ってありませんでした。(610さま・談)



 これはいいですねぇ〜〜・・・・。
 好きだなぁ〜、これは!
 もう、吽父さんの子供を抱えている手の指なんて「人の手」のように5本とも伸びちゃっている!阿母さんにぶら下がっている子も顔をこっちに向けて超可愛いし・・・・
(笑)
 「阿のお顔はどことなく漫画「天才バカボン」の」と610さまはお書きですが、たしかに見れば見るほど納得ですわ。それもそのはず、なんたって神社のお名前が「白鳥神社」ですもんね。(管理人)

2010.6.27

柳川市・三柱神社(投稿者:610さま

生息地:福岡県柳川市三橋町高畑323-1

 資料を見ますと三柱神社の名は柳川藩の藩組、立花宗茂とその妻ぎん千代(ぎんちよ※ぎんは「門」かまえに「言」)、妻の父親である戸次道雪の三者が祀られていることによる。藩の造営により文政9年(1826)に完成したとあります。
 境内の一段高くなった社殿域の下に大きな御影石で彫られた狛犬があり、社殿の前には青銅の狛犬があります。どちらも文政9年の創建年の奉納です。

 ほかに何対も狛犬がいますが四角い石を目一杯に切り込んだモダーンで面白いフォームの狛犬とギョロメの狛犬が愛嬌がありました。(610さま・談)

文政9年犬

2010.6.28

狛犬探しの旅は終点か・・・(投稿者:610さま

生息地:・・・・・・・・

 小さなお社でこれを発見したときには心臓が止まるかと思う衝撃でした。片手でも持ち上げられそうなこの愛くるしく天真爛漫なワンコが幾星霜・・・ なんとつぶらなやさしいお目でしょう。
 このお社と近在の民を守ってきたのかと見つめていると胸がジワッと暖かくなってきました。もう僕の狛犬探しの旅は終点に到達したのだとさえ思えます。この狛犬に点数を差し上げるとしたら全部に満点、5段階評価の10星
 この小さくいたいけな狛犬さんのお住まいはみやまインターチェンジから
柳川市内までの10kmの範囲と言うことでご勘弁ください。僕自身連れて帰りたいような、脳みその回路がショートしそうな危険を感じました。
 この日、下庄で最初のシャッターを切ったのがAM10:10分、三柱神社で最後のシャッタをきったのがPM1:00分で2時間50分の撮影行でした。
 いつまでもいつまでも変わらぬ姿で鎮座ましますよう本当に神様にお願いをいたしました
(610さま・談)


 この犬に出会った瞬間の610さまの胸の鼓動が手に取るように分かりますね。結局、私たちはこの子のような村人の誠意の塊のような犬に憧れ、それが何処かにいないかと彷徨う旅を続けて居るんですね。
 キモチの入っちゃったものには、どんな名工の鋭いノミも敵いません。ご本人の評価通り、5点満点の「10点」獲得で管理人としても異存がございません。

 今回、610さまの撮ってくださったこの写真群もいつに増して舐めるがごとくチカラの入った写真になっていますね。このことを見ても610さまがいかにこの子達に惹かれたのかが分かります。(管理人)



2010.7.1

田川の山浦神社・・・(投稿者:610さま

生息地:・・・・・・・・

 福岡県田川市赤池町赤と云う2、30戸の山中の小さな集落でGoogle Mapでは道路は途中で消えている様な場所です。バイパス道路は上の山腹を走っていますし樹木が茂っていて下の集落は車窓からはほとんど見れません。神功皇后の通った道筋をオートバイでたどっている方のブログで神功皇后の話のおまけにちょこっと紹介されていた狛犬が逆立狛犬らしいので田川伊田の風治八幡神幸祭(神功皇后関連の祭り)見物の足で暮れかかった山道を一か八か探ってみる事にしたのです。
 場所も地名も不鮮明でしたが何となくヤマ感の様なものがあって1回目の探索は失敗、又別のルートから辿っていって、山中に何か構造物の様なものが見えた気がして登ってみたら出会えました。
 逆立ち君は尻尾の先が欠損しているようですが左前脚で大きな毬に足をかけて安定をとっています。前脚の爪を思いっきり隠してまぁるく優しい仕草の立ち狛君は尻尾で3点支持の姿勢でしてさらに尻尾は途中で後ろ足の左右に繋がっていて股の間と尻尾の両脇へ3方向に抜ける空間を持っています。棚田を100年以上じっと優しく眺めて村人の安全を見守っているかのようでした。
(610さま・談)

山浦神社、610さんご自身のご感想
●狛犬としての仕事ぶり度 ★★★★★
●狛犬としての個性度   
★★★★
●癒され指数       
★★★★★
●思わず微笑む度     
★★★★★
●奉納日 明治40年(1907)
●作者名 ーーー
●撮影機材 PENTAX Kx


 今回のお待ちしておりました「山浦ワンコ」はやっぱりオテテに特徴がありますね。
たしかに犬ってチンチンするとこのような手になります。
この作者はそこをよく観察していますね。
また、毬の扱いや位置など実に合理的に計算している!
阿くんの幅広のお口、根性で抜いてありますね、こういう「ガマンの作業」に感動しちゃうんですよね。
相当な山奥のようですが、バックに建っている住宅は新しそうで安心しました。
限界集落ではなさそうで・・・・
。(管理人)

店は一軒もなく、神社の前にある家一軒だけが新聞販売店の看板を立てていました。
西川峰子さんは赤村のご出身ですがこの集落ではない事を祈る。
なんで赤村で赤と云う地名なのかは全く不明。(610さま・談)

 なお、610さまのホームページ「逆立ち狛犬」にもこのワンコが別角度の写真でご紹介されておりますの、併せてご覧くださいませ。(管理人)



2011.5.29

 

歴史浪漫ストーリー 大牟田の石工

今となっては誰一人省みることの無くなってしまったお宮の参道を護っている狛犬達
その彼らが置かれている「台座」に刻まれたほんの数文字のサインに着目し
610師の探求心を満たす旅が始まります。
悠久の歴史の中に秘められた、大牟田石工の全貌が
ここに壮大な物語となって、只今完成いたしました。
それぞれのタイトルをクリックして下さい。

1. 狛犬の台座に彫られた記銘

2. 大牟田市早鐘眼鏡橋

3. 大牟田の狛犬

 

飯塚市・大分(ダイブ)神社(投稿者:610さま) 福岡県飯塚市大分1272

奈良時代の神亀3年(726年)に創建。
社伝によればこの神社がある場所は神功皇后が三韓征伐の帰途、 一時逗留した地。
ここで兵の武装を解き解散したので大分かれ(おおわかれ)という地名が発祥という。
『筥崎宮縁起』(石清水八幡宮記録)によれば、平安時代の延喜21年(921年)
箱崎浜(現福岡市東区箱崎)への遷座の託宣があって、
延長元年(923年)に遷座したのが筥崎宮の始まりであるとし、
宇佐神宮の託宣集である『八幡宇佐宮託宣集』にも筥崎宮の神託を引いて、
「我か宇佐宮より穂浪大分宮は我本宮なり」とあるが、
筥崎宮へ遷座した後も九州五所別宮の第一社として篤く信仰されていた。
八幡宮の総元宮である宇佐神宮のさらに元宮である。
創建当時の社殿は現在地より後方の丘陵上にあったが、
戦国時代に戦乱のため焼失。天正5年(1577年)に秋月種実が現在地に再建した。

 
木造の狛犬は楼門の表側に阿吽の金剛力士を置き、その裏に武人と狛犬を安置している。
宮司に尋ねたが再建時に造られたのか資料がないが3〜400年は経ているだろうとのこと。
楼門とセットで作られたとなると432年を経過していることになる。

 

大分八幡宮の木造狛犬:610さんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 ★★(数百年のお仕事ご苦労様)
●狛犬としての個性度   ★★★(漆も剥げ落ちて風化しています)
●癒され指数       0(怖いぐらいの風化)
●思わず笑っちゃう度   0(笑えません)
●奉納日 ーーー 
●作者名 
ーーー
●撮影機材 EOS D30



表の石造逆立ち狛犬は台座の高さが1間はある高い所に立ち姿1〜1,5mぐらいはあろうかという大きな戌。
弘化三年と読めるので西暦1846年の奉納。
奉納者は大きく「宮司井上真龍」と「別當長楽寺智晴」が彫られ脇には庄屋やその他のが人々が連名。
神仏混淆あるいは神仏混合の歴史を物語っている。

 

さてこの石造の逆立ちワンコは筑豊地区の一連の逆立ち狛犬の総元締めと位置付けてもよろしいかと思います。
筆者前出の伊豆神社:福岡県遠賀郡水巻町杁1丁目の見返り吽とは逆向きで吽がそっぽを向いているところが特色。
(610さま筆)
 

大分八幡宮の逆立ち狛犬・610さまご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 ★★★(嫁さんにそっぽ向かれているし)
●狛犬としての個性度   ★★★★★(自称・逆立狛犬の元締めだ)
●癒され指数       ★★★★(夫婦仲が少し心配)
●思わず笑っちゃう度   ★★★★★(威厳があるのに吹き出したくなる)
●奉納日  弘化3年
●奉納者  寺の別當 や宮司さん、旦那衆。
●作者名  不 明
●撮影機材 EOS D30

 


管理人:いやいや、エライものが飛び込んできたものです。これがあの逆立ちの総元締めですか!
    よぉ〜く見ると、首下と腕の間が透けてますね、この細工がすごいですね。
    この姿勢で300年以上バランスさせちゃうんだから!?!
610さま:
いえ、この石のワンコは弘化3年つまり西暦1846年ですからさかのぼること163年です。
    総元締めというのは私の勝手な筋書きですけどまぁ間違ってはいないかなと言ったところ。
管理人:うぅ〜ん、こりゃ相当に関東勢には頑張って貰わないと太刀打ちできないわ。
    この木彫りワンコを拝見しているとどうも狛犬のルーツは木彫りから始まったんじゃないかと
    推測できますね。今後もあらゆる意味で起源っぽい狛犬の発掘にご尽力くださいませ。
    こちらも大いに勉強させていただきます。

2009.11.5

天道神社(投稿者:610さま)
生息地:福岡県飯塚市天道94番

 この2匹、完全に自分の仕事を忘れてます。いくら狛犬には相当程度の「自由裁量権」が作者にあるとしても、ここまで遊び倒していいものなでしょうか!?
阿クンの方は、何がそんなに嬉しいのか逆立ちしちゃっているし、吽クンの方はラップのリズムで踊り出してしまう始末!
 果たしてこれに出会った参拝者はこの2匹を無視して参道を進めるものなのか、いやいや、なんとも自己主張の強い狛犬がいたものです。
 こういう彼らに出会える楽しみがあるので、狛犬を巡る旅って止められないのですよね、610さま、最高の癒しワンコをお見せ下さりありがとうございました。

 なお、610さまご自身が「逆立ちワンコ」についての検証・考証を展開しているページが「610HP・自作と古典カメラ」の中にありますので、そちらも併せてご覧下さい。
http://mutohide.net/gallery/komainu.html

●狛犬としての仕事ぶり度 
●狛犬としての個性度   ★★★
●癒され指数       
●思わず笑っちゃう度   ★★★
●奉納日 大正七年一月
●作者名 松尾鶴吉
●撮影機材 オリンパスペンEES-2(げっ、あの小さなカメラでここまで解像しちゃうンですかっ!? by 管理人)

2009.4.5

伊豆神社(投稿者:610さま)
生息地:福岡県遠賀郡水巻町杁1丁目

 またまた出ました、今度も逆立ちワンコの強烈なヤツ!
 上の「天道」のものはもう完全に自分の「狛犬としての責任」を放棄してヘラヘラしながら遊び呆けてますが、こちらの方は一応、顔だけは仕事するフリを繕っているのがいじらしい・・・。
 しかし、その顔から徐々にカラダの後半に行くにしたがって体躯が妙にニンゲンっぽくなっていくあたり、この作者の巧逸したセンスとノミさばきの技量が光る一級品です。
 さらに裏側に回ってみると・・・・!?!
 ・・・・・こりゃぁ〜もう、どう見たって犬じゃなくてニンゲンでしょ。
 巧いですネェ〜、見事ですネェ・・・・この大腿部の形やポコの位置と大きさのバランス!

 さらにさらに、今度は「吽」像の方に目を向けると、これまた楚々として麗しい「見返りワンコ」!
 見返り型って、こちら関東にもいくつか生息しておりますが、こんな七三構えの色っぽいワンコは何処を探しても見つけられません。
 お顔の中心、鼻高の大きさ高さなど明らかに阿像よりは小振りに出来ていて、ちゃんと丁寧に女性を表現してあります。実に緻密に計画されて、それを完璧に消化する技術で刻まれた作品でありますから、こういうものは何度見ても、何時間見ても癒され続けますね。まさに、このコンテンツのために今まで長期間、ずっと逆立ちをして耐えてくれていたんだと思いたいです。
 発見者の610さまの報告では大正9年のお誕生と言うことでほぼ90才の老犬ですが、このようなユーモア溢れる作品を生みだした石工さんの人となりをぜひ知りたいものだと思いました。 もし、時を遡ってお話を聞くことが叶いましたら、下手な噺家さんの落語より遙かにおもしろいんじゃないかと思えるのです。

●狛犬としての仕事ぶり度 (一応、顔だけは仕事するフリを見せているので)
●狛犬としての個性度   ★★★
●癒され指数       
●思わず笑っちゃう度   ★★★
●奉納日 大正九年八月
●作者名 字がかすれて正確には判読不能
●撮影機材 ペンタックスMZ-5(シグマの28-70)

2009.4.14

大宰府・天満神社(投稿者:610さま)
生息地:番地は詳細に分かりませんが史跡の町大宰府の「国分寺跡」の灯篭の脇です。

 大宰府、国分寺跡の三叉路灯篭の脇に天満神社という小さなお社があります。まさに国分寺の寺領であった場所のど真ん中。すぐ近くで今や隆盛を誇っている「大宰府天満宮」ではありません。
 ここのワンコは昭和3年(1928)の奉納です。どうってことない狛犬ですがひしゃげたお顔でお目目がとっても御愛嬌。前脚の風に靡く毛もなかなか凛々しく参拝者を温かく迎えてくれます。
 逆立ちワンコの専属班としてはシャッターを切るのもどうかと思いつつ・・・(610さま談)

厳島狛犬:610さんご自身の評価
●狛犬としての仕事ぶり度 ★★
●狛犬としての個性度   ★★★
●癒され指数       
●思わず笑っちゃう度   ★★
●奉納日 ーーー 
●作者名 
ーーー
●撮影機材 コニカ・ヘキサー(プレスト)



 このペッタンコにつぶれたお顔、思わず笑っちゃいますネェ〜。石工さんは何をイメージしてここまで潰しちゃったんでしょう。これはオモシロイので、今度、機会がありましたらぜひ、目一杯アップした絵もお願いいたします、610さま。(管理人)


2009.7.9

 

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福岡糟谷郡・熊野神社(投稿者:610さま)
生息地:福岡県糟屋郡粕屋町内橋

 この社の近くに住んでいたことがあり子供たち2人はここで育てましたので遊ばせてやったところですが確か狛犬はいた様な気がしてもよく思い出せませんでしたので気になっていってまいりました。
 割と新しい狛犬ですが明治33年の銘がありますので1900年、109年前ですね。素っ頓狂な愛想のあるワンコのペアです。見ているとなぜか氷川きよしの顔が目に浮かんできました。似ていないかなぁ?
 ヘアスタイルやアンヨのラインなどセンスがいいと思いませんか。 (610さま・筆)

熊野神社:610さんご自身の評価
 ●狛犬としての仕事ぶり度 ★★★★(境内の脇のグランドゴルフのお年寄りや子供遊園地を見守っていますよ)
 ●狛犬としての個性度   
★★★★(可愛い笑顔で愛嬌たっぷりでしょ?)
 ●癒され指数       ★★
(氷川きよしに似ていませんか)
 ●思わず笑っちゃう度   
★★★★(笑えません。色々な苦労を乗り越えてきたんだと思います)
 ●奉納日 
明治33年
 ●作者名 ーーー
 ●撮影機材 EOS D30 & HEXER PROVIA400F(2002年期限切れ)E-6自家現像


 610さま、このワンコをお待ちしておりました。
 ズンズンズンズン・ズンドコのオニィ〜サンに似ていますか、わはははっ 言われてみれば雰囲気がね。ボクはこの尾の立ち方とか腰回りにエロチックさを感じますね、そうやってみるとこのお顔も何となく女性っぽく見えてくるし・・・・。(笑)
 しかし、この石工さんはいわゆる狛犬本職の人じゃないみたいですね
これほど自由にアレンジしちゃえるんだから!
 まぁ、しかし、御地はなぜにこんなに「笑える犬」がごろごろ居るんでしょ土地柄というだけでは済まないような・・・・? (管理人)



2009.11.1

田隈八幡神社(投稿者:610さま)
生息地:福岡県大牟田市大字田隈265番地

 家内が通ったった小学校の塀を隔てた神社です。田隈というところにある神社なので田隈八幡神社と呼ばれているそうです。
 母の慈愛をいかに表現するか苦心した石工さんの努力がしのばれます。かすかに残る彩色の痕で橙色と緑の彩色だったようです。(610さま談)

田隈八幡神社:610さん自身の評価
 ●狛犬としての仕事ぶり度 ★★★★
 ●狛犬としての個性度   ★★
 ●癒され指数       ★★★

 ●思わず笑っちゃう度   0

 ●奉納日 明治24年
 ●作者名 永岡末八 猿渡清八、永岡由松
 ●撮影機材 EOS10QD 28-015ズーム フィルム400TX(スーパープロドール1:1)
 

 

株野石工 永岡末八 猿渡清八 永岡由松 (岡か国か?)


 この抱っこポーズはとっても珍しいですね、ボクも今は「子取り狛犬」に興味が相当に向いていまして、
これは嬉しいご報告をありがとうございました。
610さまは「思わず笑っちゃう度」が0点ですが、平らな頭や丸い鼻などマンガチックで
このお顔は笑いの要素もかなりあると思いますけど、ここは発見者さまの採点を
優先して0にしておきますが、勿体ないナァ〜・・・。
また、石工さんが3名連名というのもとっても珍しいケースですね。
これは「永国」よりは「長岡」と彫られているような感じがしますけど、ぼくも。(管理人)

2009.8.10

草木(クサギ)八幡神社(投稿者:610さま)
生息地:福岡県大牟田市草木902番地

 2009年7月23日に大牟田で合計6か所の狛犬巡りをしました。とりあえず1番目に行った草木八幡神社からご紹介します。何せ1社で6匹のワンちゃんですし、どれも捨てがたい。家内が小学生の頃遊んでいた神社でもあります。(610さま談)

メインの狛犬610さんご自身の評価
 ●狛犬としての仕事ぶり度 ★★★★
 
●狛犬としての個性度   ★★★
 ●癒され指数       ★★★
●思わず笑っちゃう度   ★★
●奉納日 明治39年3月26日 (施主 大徳丸 中嶋松太郎)
●作者名 石工(株野)前原八百蔵
●撮影機材 EOS10QD 28-015ズーム フィルム400TX(スーパープロドール1:1)


   


逆立狛犬灯篭
●奉納年 明治32年


木造漆塗り狛犬
●制作年代不詳

 これは大変に珍しく貴重なものを拾ってきてくださりありがとうございます。この木造漆塗りという製作法は初めてみました。置かれているのはもちろん室内でしょうね、木材を削って漆で仕上げるというのは仏像・仏具との共通性を感じますが、そのあたりの作者さんが仕事をされたのでしょうね。ちょっとカエルっぽいお姿にも見えますが愛らしい表情の「名品」ですね。(管理人)</font></2009.8.3上内八幡宮(投稿者:610さま)生息地:福岡県大牟田市上内1567ここも家内の里のすぐ近く、九州自動車道南関インターチェンジから近い。 ほかにも一対の狛犬さんがいました。
 子育て熱心な奥さんに比べて旦那のほうは表通りをボケーッと眺めるばかり。
上内八幡宮:610さん自身の評価
 ●狛犬としての仕事ぶり度 ★★★★
 ●狛犬としての個性度   ★★
 ●癒され指数       ★★★

 ●思わず笑っちゃう度   

●奉納日 明治36年4月
●作者名 
西山弥三郎、男 西山渚市 ●撮影機材 EOS10QD 28-015ズーム フィルム400TX(スーパープロドール1:1)


こちらも、後ろ姿から拝見すると後ろ髪が「草木八幡神社」と同じようにドレッドヘアー的なカールになってますね。年代もほぼ同時期なので、このスタイルは当時の流行だったのかもしれませんね。ちなみに関東方面ではこの時期のものでこのようなヘアースタイルのものはあまり見かけません。
 また、作者名の2番目に彫られている「
男 西山渚市」という名前に注目しました。男 西山渚市って、いかにも肝がぶっとい九州男児っていう響きがありますが、610さまの注釈では「息子という意味です。 もしかすると娘婿(つまり入り婿)かもしれませんね。この台座も彩色されている跡が見えますから草木八幡神社と同じ系列の作者集団でしょうか。 直線にして6kmも離れていない場所です。」というコメントを頂きました。(管理人)