Fujica AUTO-5 Date

突然現れた異端の子

 この1980年に発売されたAUTO-5は、ある意味で記念すべきカメラなんです。
 というのは、この2年前の78年にFlash Fujica AFを作っているのに、ゾーンフォーカスとはいえ、またMFのカメラを出したんですね。80年といえば競合他社は全てAFコンパクトを出しているので、何故今更という疑問が生じるのですが・・・。
 AFに関しては世界初のジャスピンコニカが77年に誕生したばかりで、まだまだ黎明期であったわけで、初期AF機の弱点であったフォーカスロックやピントの中ヌケの問題などが、一部の人に嫌われたのかもしれません。
 そこでまたMF機が見直されたのかもしれませんね。革新的技術の直後にはよくある「寄り戻し現象」だったのかもしれません。
 何はともあれ、世の中AF一辺倒の中、突然現れた異端の子、それがこのAUTO-5なんです。フジカとしてはこれが最後のMF機となり、このあとすぐ81年にAUTO-7になり、以降はすべてAF機になってしまったわけです。

 レンズは73年のGERなどと同じ4群4枚の38mm, f:2.8。何時も思うのですが、この38mmというのはスナップでは使い易いですね。
 35mmだといろいろな物が入り込んでくるので、ちょっと気を使いますし、50mmではもう望遠という感じがすることがあります。ファミリーカメラとしては、非常に煮詰められた焦点距離ではないでしょうか。
 視写界深度を考慮すると約80cm位までは十分に寄れるので、ジリジリにじり寄って使ってみました。
 個体差だとは思うのですが、私が使ったこのカメラは露出の算出がピーキーで、やや不安定になることがありました。いわゆるスポット測光気味になることが多くありました。 Flash Fujicaではそんな傾向はなかったんですが・・・ 。
 また手抜きをして、モルトを張り替えずスカスカのまま使ってしまったので、光線引きをやらかしてしまいました。何はともあれ、モルトだけは最低限手を入れておかないとダメですね。反省・反省。

 下の写真は、KONICA JX400をLPL PRO現像キットで処理。Nikon Coolscan4でネガフィルムを直接スキャニングした画像です。クリックすると、大きな画像で表示します。

2002.12.3

2003.8.7

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