Fujica GE

美味しい・美味しい・フジノンは

 生まれも育ちも関東のわたくしは、西の文化に強い関心というか憧れがあります。
 西と言っても西洋の西ではなく近畿圏。京都・大阪・兵庫・奈良のあたりですね。
 何と言っても歴史の深さが関東とは断然違います。
 ただ今、東京都挙げてのキャンペーン展開中でありますので、関東方面の方はよくご存じでしょうが「江戸開府400年」。たかが400年です、たった400年の歴史しかないのです。
 そこへ行くと奈良・京都は1,000年以上!もう文化の成熟度は月とスッポンですね。浅い歴史しか持たないアメリカがヨーロッパに強く憧れるのと似た心境ですね。

 私が初めて関西に行ったのは中学校の修学旅行。
 「日の出」って言ったかなぁ〜、いわゆる修学旅行専用列車。シートの背もたれが堅くて直角のヤツでしたね。そんなのに乗せられて京都まで8時間以上かかって辿り着いたように記憶しています。
 しかし、これは強行スケジュールと初めての喫煙と枕投げに終始して、何処へ行ったのかさえ朧気で・・・。
 挙げ句にその喫煙が担任にしっかりバレて一晩中、宿の冷たい廊下に正座のお仕置き、自業自得とはいえ散々な関西行となってしまいました。
 その後は学生時代から今日に至るまで何回となく彼の地を訪れましたがそれはもうちゃんとした学術(?)の旅、毎回しっかりと勉強させていただいております。
 行くたびに思うのですが特に浪速は良いですな、開放的で気取りが無く本音丸出し!関東者の私としてはかなりのカルチャーショックをその都度受けておりますが、慣れてくると大変居心地が良い、ただ皆さん何処へ行っても声が大きいのだけは未だに耳障りで慣れませんがネ。浪速のお方はなぜにあのような大声でお話になるのでしょう、そんな大きな声出さんかて聞こえるちゅ〜ネン。

 そんな浪速にも当然、わたくしがお世話になっているJFC会員はおられまして、今回ご紹介するカメラはコテコテの浪速ッ子会員、組長ことBINさんから頂いた「フジカGE」です。
 フジカのGシリーズといえば小さい体に距離計を押し込まれた「GER」が断然人気のようで、このGEは今ひとつ。
 私はここでもよく書いていますが、目測カメラの大ファン。
 なまじ距離計などグリグリやっていると折角のシャッターチャンスを逃すことが多いでしょ、皆さんもきっとそんな経験をお持ちだと思います。
 前もって距離を決めておき、概ねその距離まで近づいていってシャッターを切る。この潔さが何とも心地良い・・・私の目測カメラの使い方です。

 フジカの初体験はこのHPを開くきっかけとなった「Auto M」。
 昔々のカメラでこんなに綺麗な解像をするものなのかと感動したのが最初で以来ズブズブと深〜い沼に填り込んで、今ではのっぴきならない状態にまで至ってしまったわけです。
 ちょっと余計なことですが、この「のっぴきならない」の語源ってご存じですか?
 のっぴきは「退き引き」が転じたもの、避けることも引き返すこともならない訳ですからどうにもならない。あぁ〜どうしよう、どうにもならなんて・・・今更悔やんでも取り返しが付かないので、仕方なく先へ進みましょう。
 今のところフジカで一番のお気に入りは何と言っても「35SE & 35EE」。
 操作性・描写・スタイルとどれを採ってもエクセレント!しかしこれらは国産カメラが頂点に立った最も良い時代のコスト度外視贅沢山盛りカメラ。
 身軽でコンパクトな簡易カメラはズゥ〜ッと後のフラッシュフジカ辺りしか経験がありません。
 このフラッシュフジカシリーズもフジカ伝統のコッテリした色ノリをしてくれる好きなカメラなのですが、スタイルがどうにも野暮ったい。ですからその中間点に存在したGシリーズには大変興味がありました。

 今回はやはりフジノンレンズですのでカラーをメインに(本来はフジのフィルムで最高の性能が発揮できるのでしょうが、私が最近気に入っているアグファ・オプチマを使いました。このフィルム、良い意味で予想を裏切ってくれます)
 撮りましたが、どうしてどうしてモノクロが案外いけるという発見のおまけ付き試写となりました。やはり良いレンズというのはどのようなメニューでも美味しく料理してしまうのですね。
こんな美味しい料理を奢ってくれたBINさんに感謝です、ありがとうございました。

 

たかさきさんの報告

 

フジカGEの作例です。


以下の写真は、カラーはAgfa Optima 400を純正現像。
モノクロはKONICAPAN100をエヌエヌシー社のND-76で標準現像処理。
Nikon Coolscan IVでネガフィルムを直接スキャニングした画像です。

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