Canonet Junior

Canonet Juniorの手入れを試みる

コニカのEEマチック、あのピーキーで癇癪持ちのじゃじゃ馬娘に七転八倒し、ほとほと手を焼いたのはいつのことだったか・・・
結局、ボクごとき非力者には手なずけること叶わず、放り出したきりなってしまいました。
その後、資料を調べるうちにキヤノンにも同じ様な仕様のカメラがあることを知り、いつかはと思いつつ探し回りますが、これがどういう訳だか一向に巡り会えず諦め掛けていた昨今、まったく思いも掛けないところから手元に転がり込んできました。
念ずれば通ず、諦めることなく渇望していれば必ず願いは通じるもんなんですね。
そのカメラとは「キャノネット・ジュニア」、写真家絵鳩さまのジャンクボックスに入っていたモノです。
焦点距離40ミリ・レンズ径はf2.8、EEマチックとの差は距離計の有無ですが、ボクは速写が出来る目測カメラが好きなので、これは問題なく、むしろ歓迎すべき美点となるほどです。(距離計があるとどうしてもピッチリ合わせようとグリグリやっているうちにチャンスが逃げていったこと数えきれず・・・)

さて、現状では絞り羽がf4くらいの位置で固着してしまって(絞りリング自体は動くものの、一切連動していない)いますので、まずは原因を探りながらじっくり再生に挑んでみましょう・・・

1
このカメラは価格を抑えるという方針でもあったのか、部品点数の少ない前玉回転合焦方式です。
なので、正面から分解して行くと「面倒」の始まり(合焦調整のための裏からスクリーンを当て、ピントの再確認が必要)ですので、裏口から回り込みましょう。

そのためには、まず貼り革を剥がしてレンズボードのネジ4本を外すことから始めます。

四隅を止めている4本のネジを外すと、EEメータまでセットされたユニットがゴソッと外れます。

もう、見るからに実に合理的なユニット設計で、当時のキヤノンの技術力の凄さが見て取れます。

まぁ、そんなことはこの際どうでもいいので、絞り羽がなぜ動かないのか調べます。

結果は、案の定、油脂固着で「パーツクリーナー」で除去できました。
で、ついでなのでメータ関係の断線や半田箇所の点検等も見てしまいましょう。

一通りOKのようですので、組戻して「AUTO」にセットして空シャッターを切ってみます。おぉ〜良かった、ちゃんと輝度に比例して絞り位置が変化しています。

では、早速どんな写りになるか試してみましょう。

すると、ご覧の通り、まったくピンぼけのオンパレードでフィルム1本すべてボケボケ・・・・

どうやら、先にどなたかが前から攻めて失敗し、そのまま調整もしないで蓋をしちゃったもののようです。
こんなことなら、ボクも最初から前から行けば良かった。

なので、結局はフォーカスの再調整で前をばらすはめに・・・
なんだかスンゴク損した感じの疲労感がドッと湧いてきました。

うぅ〜ん、それにしてももう、シニアアイで逝っちゃっているメンタマでは肉眼で「ピント出し」なんて不可能!
ルーペも大小繰り出して持てる器材を総動員!
35mmカメラのピント出しが一番面倒な作業ですね、あぁ〜疲れた。

一覧へ戻る