ricoh XR-7MII

第3の一眼レフ、次世代の予兆か
 実を言うと、1994年に購入して以来、一眼レフの出動回数としてはこのXR-7MIIが一番多くなってしまいました。理由は唯一点、軽いからです。
 下の写真のセットの場合で500g程度しかない。なんと金属製コンパクトカメラのCanonet QL-17より120gも軽いんです。
 普段は巷や公園で出会う人々や物象を、スナップして歩いているので、コンパクトやレンジファインダーでの撮影が必然的に多くなるのだが、それだけでは、写真生活を全うできず、撮影対象によっては、どうしても一眼レフの威力にお縋りしなければならない場面も出てきますね。
 その威力とは、レンズを変えることによってできる、焦点距離の変化を獲得できることによります。その場合、キャリーバッグの中には、どうしてもレンズが3,4本(ズームレンズは性に合わないので)はゴロゴロする事になるので、重量は大切な要素です。
 1980年に初代のXR-7が当時、世界最軽量を詩って発売されたとき、欲しくて欲しくて喉から手の甲の先ぐらいまで出たのだが、当時、Pentax KXを初め、SRT101、FTbと所持していたので、若さ(体力)が勝って、軽量というキャッチフレーズを蹴散らしてしまい、出た手を引っ込めてしまいました。
 正確には、長女が生まれたばかり、なにかとお金がそちらに回ってしまったのが大きな要因だったんですが。
 しかし、時が経ち、お父さんの体力も下降線をたどる一方で、山道の途中や山寺の参道の階段でゼイゼイと荒い息を吐くようになっては、軽量は何よりの味方で、この二代目でさらに軽量に磨きをかけて目の前に突き出されたら、敢えなく撃沈、即購入となってしまったわけです。
 その後さらに、体力と共に視力も減退が進み、いっそのこと、AF一眼にズームレンズのコンビでと思い、数年前、EOS55に手を出したのだが、やはり予想したとおり写真撮影のプロセスを楽しむ部分を全てカメラのコンピューターが奪ってしまい、こちらには何一つやらせてくれず、趣味としての写真生活に何ら寄与してくれないことを再確認しただけで、現在ドライキャビの奥で惰眠を貪る結果となってしまいました。
 もっともEOS55だってフルマニュアルで使おうと思えば出来ないことはないのだが、それも何となく釈然としませんね。

 1995年にRicohが制作したこのカメラのカタログの表紙に以下のようなリードコピーが書いてあります・・・
「進化した一眼は、マニュアルになった。」「むずかしいマニュアル機でも、イージーなAF機でもない、第3の一眼レフ。絞り優先AE・1/2000秒シャッター搭載マニュアルフォーカス一眼、リコーXR-7MII。写真を面白くするのは、こんなカメラだ。」 ・・・まさにごもっとも、おっしゃる通り。
 今、殆どのアマチュア写真愛好者がAF一眼でパシャジー・パシャジーやっておられるが、あの皆さんは、あれで本当に満足しているのだろうか。
 まあ、全体の数からすれば、MFカメラをぶら下げてブラブラしている方が圧倒的に少数派なので、やはりこちらの方がエキセントリックな人間なんだろうけど・・・。
 近頃、Nikon様が同じ様なコンセプトの「FM3A」を出したのは、何かの兆しを感じての事なのだろうか。リコーが言うように、AF全盛の現在、進化が進むとまたマニュアルの時代が訪れるのだろうか。
 もしそうだとすれば、リコーの先見性は凄い。「FM3A」がそこそこヒットするようで有れば、そのこともだいぶ現実味を帯びてくるのだが。
 実用物件としてこのカメラを見ると、私が欲している全ての機能を持っていて十分に満足しています。
 軽いと言っても外装が樹脂製なだけでマウントやフレームは当然金属製でSweetやKissに比べれば遙かに丈夫で剛性や耐久性には全く問題はありません。
 絞り優先オートも使い勝手はいいし、勿論プレビューやAEロックもできるので、狙い通りの撮影ができます。
 私の場合、Pentaxのレンズも好きで、何本か持っていたので、このカメラを選んだが、もしOlympusのレンズがあれば「OM2000」でもいいし、Nikonであれば「FM10かFE10」にしていたでしょうね。
 これらのカメラはどこかみな似ていて、ルーツが気になります。多分コシナさんが一手に引き受けていると思われますが。
 一眼レフの場合、試写や撮影結果については装着レンズによって全く結果 が異なってしまうので、この項では書かないこととします。
 一部は下段を参考にしてください。ただこのKマウントの軽量 ボディにバランスさせるレンズとなると、純正のXRリケノンシリーズ(Pシリーズもよいがプログラムモードを持っていないので、連動しない)、PentaxのMシリーズ、その他コシナのPK用も軽くて小さい、いいレンズが沢山ありますね。

マウントサイドの丸いボタンがAEロックスイッチ、オート撮影の場合殆どのコマでこのAEロックを使用している。とても使いやすい位 置にあり、重宝している。
取説なんか読まなくても、誰でもすぐ使えるカメラ、有るべき所に有るモノが有る。何の変哲もない、これぞスタンダード。

XR-7MIIの主な仕様
発売年度・価格 1993年 29,800円(ボディのみ)
レンズマウント ペンタックスKマウント
シャッター 電子制御式縦走りメタルフォーカルプレーン 
8〜1/2000秒(オート時)
測光モード 中央部重点平均測光
ISO感度範囲 ISO25から1600まで マニュアルにてセット
電源 LR44またはSR44を2個使用
大きさ・重さ 幅138.5・高さ88・奥行き58mm 395g (ボディのみ)
主な特徴 プレビューレバー、AEロック、多重露出OK、本体構造材にアルミダイキャストを使用

 

CISINA 55/1.2をRicoh XR-7MIIで使ってみました。


1〜6はFuji SUPERIA 100をLPL PRO現像キットで。
7〜8はFUJI PRESTOをND-76で処理。
Nikon Coolscan IVでネガフィルムを直接スキャニングした画像です。
 

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リケノン28mm/2.8を使った作例はこちらから

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