mamiya 500DTL


二台目を買うなんて

 おぉ〜、なんてこった!
 自分でもなんでこんなことをしたのか・・・、出会い頭、魔が差した、それともアルツハイマー発症か、同じカメラをまた買ってしまいました。
 この写真にあるように「マミヤ500DTL」というカメラをです。別に今まで使っていたのが壊れたとか壊れそうだとかいうのではないのです。前回の記事にもあります通り、トムさんのお陰であれ以来快調に使えています。にも関わらず、また、同じカメラをそれもそっくり同じレンズ付きのやつを買っちゃいました。

 普段だとボクの場合、こうゆことはあり得ない消費行動で、同じカメラを買うくらいなら今までに使ったことのない別のカメラを買った方がどれだけ面白いことか・・・。しかし、このマミヤに限っては、目の前にポッと現れた瞬間、いままで黄色くややオレンジ色ぎみだった脳ミソがキィ〜ンという音を発しながら色を失っていき、やがて真っ白になり、すべてのシガラミから解き放たれ幽体離脱したような半透明身体はフラフラとカウンターまで進んでいき、まるで誰かの命令でも受けているような調子で店主からカメラを受け取り、またフラフラと店を出てきて、おもての風にあたると脳に血が上り始めて、気が付いたときにはこのカメラを手にしていると、こんな具合になっていたわけです。
 2年ほど前にも、中野のN商事カメラ店にこれが置いてあり、脳ミソが真っ白になったことがあるのですが、価格が思いの外高かったので、5分ほど思慮の後、脳に血液が巡ってきて踏みとどまったことがあるのですが、どうも、またどこかで見かけたら3台目を行っちゃう可能性がかなり高いカメラなんです。

 しかし、なぜこのカメラでボクの脳ミソから血が退いていってしまうのでありましょう。全体のデザインが良いから?いやいや、ご覧の通りで、三角屋根のペンタ部からレンズエプロンに至る造形のまとめ方なんて、作った人には悪いが決して優れたデザインとは言い難いカタチでしょ。いわゆるインダストリアルデザイナーではなく、プロダクトエンジニアが設計の都合がいいようにカタチを決めちゃった、とそんな感じ。
 では、他より圧倒的に使いやすいから?いやいやそれも違う、持ち余ってしまうほどの大きさに加えて、全身金属のかたまりがギッシリと詰まっているのではないかと思えるような重さがあります。万一、首から下げたストラップの革ひもが経年疲労でプツンと切れて、足の甲にでも当たろうものなら、おそらく甲骨の2,3本は折れてしまうのではというほの重さがあります。そして、やたらと角が当たって持ちにくいこと甚だしい、現代の一眼レフのようなグリップ最優先のエルゴデザインに慣れちゃうと、このカメラはどう持っていいのか分からないほどに持ちにくいのです。
 それでは露出機構が優れている?これまた、巻き上げレバーをメータースイッチの代わりにしているアイデアは面白いのですが、死にかけのCds素子を使っているために迅速な測光が出来るわけでもないんですよね。スイッチを入れるとおもむろにメーターの針が上がっていき、停止するまでに1秒以上はかかっている感じ、そこからまた、センターの「適正」ポジションにまで絞りリングか速度ダイヤルを回してセットするのですから、じつにのんびりとしたシロモノですよ。

 と、まぁ、結局のところ良いところはほとんどナシのカメラなのですが、これがどういうわけだか、堪らなく好きなんですね。そう、ただ単純に好き、このカメラのことがね。
 人でもモノでも好きになるのに必ずしも「理由」が必要と言うことはないでしょ、訳などないのですが、ただただ、あの女(ひと)が好き、そういうことってあるじゃないですか。もし、強引に好いている理由を挙げよということであれば、さきほど上げた難点がそっくり裏返しとなって好きな理由になっているのかもしれませんね。出来の悪い子、見掛けの悪い子、不憫な子ほど可愛いのと同じ心理が働いているのかもしれませんネ。
 してみると、どうもボクは出来の良い子や産まれ由緒の正しい子を好きになれない性癖があるようで、いわゆる一流品といわれるものを遠ざけているのもその辺から来ているのかもしれません。

 そして、いま、ちょっと思い出したのですが、もう何年も前のこと「マミヤ・オートデラックス」というカメラをやはりダブって買ったことがありました。もちろん、同じものを持っていることは承知の上でです。あのときも、今回と同じように一瞬、思考が停止して買っちゃったような記憶がありますね。僕自身は強く意識したことがないのですが、ホントは凄く不格好のマミヤカメラに惹かれているのかもしれません。なぜならば、「マミヤ・ユー」などが目前に現れた完全に貧血状態になるだうろうことが容易に想像できるからなんです。
 あれっ、いま、カメラキャビネットを開けてその「マミヤ・ユー」を探していたら「マミヤ・ルビー」が2台もある!

2006.10.27

 

2台目のMAMIYA/SECOR 500DTLを使ってみました
別に1台目の500DTLと変わるはずもないのですが・・・

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いかがでしたでしょうか、Mamiya 500DTL・・・
もし、何処かで出会えたら、ぜひ連れて帰ってあげてくださいませ
きっと、アナタもこのカメラを「好き」になっていただけると思います

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